過ぎてゆく。
2019いちがつ。
今年は実家で「ゆく年くる年」を見ながら年越しをした。様々な神社での年越しの様子や、街並みの情景。地元の北海道から、東京の街の映像をみるのもなんだか味わいがあった。
実家に東京の家の鍵を忘れた。どうなることかと最初は諦めきれなかったけれど、数日友人が泊めてくれると決まったらそれはもう楽しい生活だった。もつべきものは友人だとしみじみ。そんなスタートを切りながらいろんな日々を過ごした。
自分の目に映るもの全てがドラマに見える日々を。
全てが必要な時。近頃はきっと勘がいい。
この間、初めての街で映画のことを考えにいった。なんだか知っているような地元の匂いと知らなかった時間ふたつを味わうようなお店に入った。そのお店のママは、常連のお客さんが座るテーブルでお話ししていた。注文をするときはすぐに温かく反応してくれた。しばらくして私に「台本!?」と話しかけた。なんだかなんでも話してしまおうという気持ちになった。私がどんな活動をしているか興味を持ってくれて、昨年撮った円庭鈴子さんのMVをその場で見てくれた。するとママが「森田童子みたい!私、森田童子のこの曲大好きなの。聴いて欲しい!」と出してくれた。
「僕たちの失敗」だった。
知らないですと答えると、驚いて聴かせくれてた。
(あ・・・知ってた!めっちゃ好きだその曲。僕たちの失敗というタイトルだったのが衝撃最高!)
そこからさらに深い時間を過ごした。
たった1日で。居場所だと思ってしまう時間を過ごすこともある。そんなことはこれからなかなか訪れないかもしれないし、わりとすぐにふわっと訪れるのかもしれない。
私はまだまだ旅ができる。
そんなことを思った1月。
-今日のお写真-
昨年撮った富山での写真。
ここで数々の別れと、始まりがあったのだろうか。懐かしいような匂い。
村田唯