感想文　小山田圭吾炎上の噓

小山田は謹慎すべきだったのか『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』中原一歩 | 単行本 - 文藝春秋

東京五輪の際の開会式における小山田圭吾をめぐる騒動の検証。
過去の二つの雑誌に掲載された記事により小山田圭吾は東京五輪開会式音楽担当を辞退し中傷を受け殺害予告をされるまでに至る。
自分は東京五輪開催に良い気持ちを持っていなかったので
この本にまつわるニュースに対しても距離を置いていたが
決定的に思うのはこの本を読み終わってから存在を知った
二つの雑誌のそれぞれのライターの騒動を受けての発言を読み
片方は懸命に過去を振り返り内省をしている様にみえ
片方は自分に火の粉が降りかかるのを恐れて
最低限のメッセージを掲載し
部外者然と振る舞っている様にに自分には見えた。
東京オリンピック、いじめ、小山田圭吾の炎上騒動
のそれぞれを通して
人は立場または立ち位置によってみえているものが違うと
強く感じる一冊だった。