さよなら、野口健 読書感想文

野口健のマネージャーであった人という著者と

その野口健と寄っては離れる年月の話を書く。

暴露本的なアプローチだと思って読むのが遅れていたが

読んでみると野口健の市井の人にはみえなかった部分と

著者自身の人に知られたくないであろう事を

さらけ出すように書かれる過去と

野口健と著者の異様にも思える関係と

やりとりが描かれている。

著者の書く野口健の姿は

突飛であり節操がないし配慮がないとも思い

それを否定する気持ちもあるが

野口健の様にやり通す力を今の世の中に生きる人は

自分も含めて憧れの気持ちを持つ人は多いと思うし

著者もそれが出来ない自分が歯がゆくそれ故に

野口健に信じられない様な扱いを受けても

また近づいてしまうのだろうかと思った。

自分でいちばんすごいと思ったのは

高校時代の彼女からもらったエピソードと

何年も経ってるのに部屋のすぐ取り出せるところに

しまっていた所が一番怖かった。

だが著者の本に書かれた様な

誰しもが過ごしてきたとは言えないような

変わった高校時代の事を引きずっているから野口健に

引かれてしまうのだろうかと思う。


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今成柔術の村田卓実です
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