落とし物語③
第3ラウンド〜完結編〜
前回までのあらすじ。
数ヶ月前にキャップを落とした私は、ついに交番に行った。
すると、とにかく明るい警官より、まず遺失物センターに電話をかけてみるのがスマートな方法という筋書きを渡されたのだった。
月曜日。遺失物センターが土日を挟んで、お目覚めだ。こういうのはさっさと終わらせたい性分なので、すぐに行動!(全然できない日もある…)
かなりの自信をもって、電話をした。
遺失物センターの中の人はきっと、日夜、膨大な神経衰弱(荷物と持ち主)をしている気持ちであろう。
ここで持ち主が颯爽と現れると、月曜日の朝、素晴らしい週のスタートとなり、気持ち良いはず!お待たせいたしました!
と、言わんばかりに、電話をかけると…
なかった。
全然なかった。
詳しい形状つたえて、それらしきブツの番号も伝えても、該当していないですねとの事。
落とした次の日に、誰かが拾って、交番に持って行ってくれたのかもと思って、日付を変えて検索していただいてもNO!!!
絶対あったと思ってたのにーーーー!
飯田橋行く気満々だったのにーーーー!
くすん。想像を遥かに超える東京の落とし物数…見えていなかった。
あの明るいとにかく警官さんのアドバイス通り、まず電話してみてよかった。本当にありがとうございます。
そういえば…昔定期を落とした時に、(それはSuicaに名前があったからすぐに見つかった)
受け取りに行ったら、こちらですね!と、
アジの開きのように開かれた定期入れに、
超絶恥ずかしいメモを貼っていて(絶対言えない)、見られたショックでしばらく赤坂見附を歩けない事態になった事を思い出した。
落とし物はしないのが一番!!
今回、1度は諦めて忘れかけていた傷を、逆にさらに深めてしまったような…そんな2回目。
昼間に帽子を命からがら拾ってくださった運転手さん本当ごめんなさい。母は生協推しです!
完。
※写真はどうしてもちょうどいいのがない為、少し前に撮影した横浜イングリッシュガーデンのバラ。美。