【下げ再開】11月29日・東京市場のドル円見通し
昨日(28日)から今朝にかけてのドル円
おはようございます。
昨日(28日)から今朝にかけてのドル円は見通しで示したように下げが一服し、151円割れを回避する動きとなりました。
【東京市場(8時~16時)】
151円ちょうど近辺で始まったドル円は、仲値公示の10時前にかけて上昇し151.7レベルに上昇しました。昼過ぎにかけて151円台半ば近辺に下げる場面もありましたが、その後は151.5~151.7のレンジ内で推移し、東京市場が終了する頃には151円台半ば付近でした。
【ロンドン市場(16時~22時)】
ロンドン市場に入り米金利が低下から上昇に転ずると、ドル円もドル買い優勢となり152円ちょうど手前まで上昇しました。ただ、152円を突破する動きとはならず、その後のドル円は151.7レベルへと上値を切り下げる動きとなりました。
【NY市場(22時~29日6時過ぎ)】
ドル円は序盤に151.7から151円台半ばに下落。ただ、28日の米国の金融市場は感謝祭(祝日)のために休場で、ドル円は29日未明から6時過ぎまで151円台半ばでの小動きが続きました。
昨日からここまでの動きを整理すると
という感じでした。
29日の東京市場のドル円見通し:下げ再開
29日の東京市場のドル円は下落トレンドとなっています。
29日7時台からドル円は151.3レベルに下落。その後、8時30分に発表された日本の消費者物価指数(東京地区・コア指数)は前年比+2.2%と前月(同+1.8%)から加速し、市場予想(同+2.0%)も上回る高い伸び。総合指数も前年比+2.6%と8月以来の高い伸びを記録しています。
これを受けて、市場では12月の日銀会合での追加利上げ観測が高まったようです。
ドル円は朝方の151円台半ば近辺から円買いの動きが強まり151円割れとなり、その後も下げが続き、仲値公示直前には150.6近辺まで下げました。この水準は27日(水)の安値近辺です。
本日も米国は感謝祭休暇で様子見が強まるとの見方も一部にありましたが、少なくとも日本は休みではなく、月末ということもあってドル円は動きを見せると考えます。
日銀の追加利上げ観測は強まる展開が予想されることから、本日の東京市場のドル円は下落トレンドが続くと予想します。
予想レンジですが、
下値
150.2(9月16日から11月15日への上昇の38.2%戻し水準)
150円ちょうど
149円ちょうど(10月21日の安値)
上値
152円ちょうど(5日移動平均)
と見ています。
村田雅志(むらた・まさし)