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日経225オプション入門(基礎⑧):権利行使価格、オプション価格を構成する2つの「価値」



権利を使う「価格」

オプション取引は「権利(オプション)」を対象に取引することをご説明しました。そして、この権利には、買う権利(コールオプション)、と、売る権利(プットオプション)、の2つがあることもご説明しました。

その上で次に理解しなければいけないことは、

【どの価格で】買う権利なのか

もしくは

【どの価格で】売る権利なのか

ということです。

というのも、同じ買う(売る)権利であっても、「どの価格で」という部分が違うことで、権利の価値や価格が変わってくるからです。

オプション取引での権利を使う「価格」

ここでは一つの例として、

日経225オプション取引の原資産(権利の対象)である日経平均株価が

4万円

である時を想像してみましょう。

いま、ここに

3万円で日経平均株価を買う権利

があるとします。

そして、もう1つ

5万円で日経平均株価を買う権利

もあると想像してみましょう。
この権利を使うと日経平均株価を5万円で買うことができます。

この2つの権利は、同じものではなく、「3万円」と「5万円」の違いがあります。オプション取引では、同じ「買う権利」であったとしても、「どの価格で」権利が使えるかによって権利が異なることになります。これは「売る権利」でも同じことです。

権利行使価格=権利を使う価格

このようにオプション取引では、権利(オプション)を使う「価格」がとても重要になります。この「価格」次第で権利(オプション)の「価値」や「価格」が変わってくるからです。

ここでややこしいのは、権利を使う「価格」と権利(オプション)の「価格」は違うということです。そこで、オプション取引では、権利を使う価格のことを

◆権利行使価格◆

と言います。英語では、ストライク・プライス、エクササイズ・プライスと言います。

権利行使という言葉の意味は文字通り

「権利」を「行使(使う)」「価格」

ということです。

オプションの「価値」とは

さきほど使った例をもう一度思い出してみましょう。

日経225オプション取引の原資産(権利の対象)である日経平均株価が4万円の時に

3万円で日経平均株価を買う権利
(権利行使価格3万円の日経225コール・オプション)

があるとします。

この権利を使えば(行使すれば)4万円の日経平均株価を3万円で買うことができるわけですから、この権利は

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