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犬にとって快適な家。
村田(以下、む) じゃあ今日は犬の話。お互い室内飼いだよね。
吉田(以下、よ) 昔は家の外の小さな犬小屋に鎖でつながれた犬もよく見かけたけど、実際に室内で飼ってみると、もうあれはできないなぁ。
む) そういう飼い主の気持ちだったり、犬の健康面だったり、近隣とのトラブルなんかで、最近は室内で飼うことが推奨されてて、「ペットのための家づくり」って本もたくさん出てるよ。
よ) 汚れにくい床とか、滑りにくい床みたいなやつ?
む) そういうのもあるけど、「空気環境」が大切なんだって。温度とか、湿度とか。
よ) 確かに犬は夏の暑さに弱いしね。冬は毛布にくるまって散歩に行きたがらない犬もいるって話を聞いたこともあるなぁ。雪でも喜ばないらしい。
む) 犬の場合、だいたい20度前後が適温らしいよ。秋田犬や柴犬、ハスキーだとちょっと低いくらい。まぁ、個体差や育った環境もあるだろうけど。
湿度は50〜60%くらいが理想的で、温度や湿度のストレスから精神状態やイライラすることもあるんだって。しかも、人間と一緒で年を取るとそのダメージも大きくなるらしいよ。
よ) そうかぁ。調子悪そうだと食事が原因と思ってたよ。じゃあ、ちゃんと管理した個室を用意してあげたほうがいいってこと?
む) たださぁ、それってお互いに嬉しいのかなぁ。おれたちもそうだけど、犬だってみんなと一緒にいたいだと思うんだよね。
よ) そりゃそうだ。むしろ犬がリビングにいてくれるお陰で、おれも自分の部屋に引きこもらずに、家族と一緒にいやすいくらいだ。
む) 建築的なことをいえば、一部の部屋だけをちょうど良くしておいて、そこから出た時に急に温度や湿度が変わるのもよくないし、極端な気温差は結露やカビの原因にもなるし。
よ) 温度差がよくないのは人間も同じだよね。人間の話はこの前聞いたけど、犬も人間も同じで考えればいいのか。でもさっき「人間よりも少し寒い程度が適温」っていたけど、じゃあ、おれたちが我慢したほうがいいの
む) まぁ、その差って、冬なら冬っぽい服装で過ごす程度の差だよ。短パンTシャツでビール飲みたいみたいなこと言わなきゃいいんだよ。
よ) じゃあ、焼酎のお湯割りで。
む) あと、「おれはお前のために我慢してるんだ」みたいな人間のストレスもペットは察知するっていう研究結果も報告されているくらいだよ。
よ) 嫁も子どもも察知する。
む) それはお前が分かりやすいからだろ。でも人間もストレスない方がいいでしょ。「ペットのための家をつくる」って、「犬様御殿」みたいなことじゃなくて、人間がストレスなく生活できる家。それがペットにとってもストレスなく生活できる環境なんだよ。ただ、高齢者や小さな子どもがいて、室内温度は高めに設定する場合は、犬用に冷たい床タイルを設置するとかして、身体を冷やす場所を作るとかが効果的だね。この前話した土間なんかがあるのはいいかもね。そうやって犬が自分で調整できる場所をつくってあげれば、どっちも健康的に共存できるよ。
よ) 人間は気分転換に外出したり、自宅以外にも快適な空間に行くことができるからなぁ。ちゃんと空気のこと考えるようにするよ。自分たちのためにもね。