連休に入り、今年も四ヶ月が過ぎました。今年は年頭から色々な作業が入って、最近やっと少し余裕が出て来ました。 半オーバーホールも多くてこれはこれで大変な作業でした。 業者から色違いの半塗装が2台入り、これも難義でした。(写真はそのうちの1台)おまけに3月末に油断をして風邪をひき、かなり厳しかったです。 少し落ち着きましたが、6月に完全オーバーホールが1台、半オーバーホールが2台まだ有りまして、まだまだですが何とか乗り切ろうといった所です。
2台とも業者さんの依頼です。1台は簡易修理のはずでしたが、ご覧のように内部の錆がひどく、弦ピン交換修理に変更になりました。 響板もなかなかです。 ⇩ もう1台は同じく簡易修理ですが内部は30年経っているとは思えない ほどきれいで、ほぼエアーで吹き飛ばすだけで以下の通りです。 ⇩ これ実は上記のピアノの方が2年ほど製番が新しいのです。 保管の仕方でこうまで違うのは珍しい例です。 今年もお世話になりました。良いお年をお迎えください
40年前のピアノですが、現在の高級タイプと比較しても全くひけをとらない デザイン、機能が多く有ります。 しかしながらアクション部品に問題があり、調律師、楽器店にとりましては残念なピアノとなっています。 今回はこの部品を修理して外装共々甦らせてみました。 今回はただ修理するのでは、どこでもやっている事ですので、ハンマーをドイツ製に交換します。当然バット、シャンクも交換です。 製番300万〜500万のグランドピアノのハンマーをドイツ製に交換するのは 皆が良くやっています
レスローワイヤーに自作のデーゲン巻線、ディアマントピンを使用しています。これは弊店では標準としています。 ディアマントピンは以前は、大事な修理にしか使用しませんでした、通常の約3倍の値段がするからです。 レスローは使って当たり前です。修理する場合、高くてもこれは最低ラインと言えます。しかも2㎏巻でないと小さい物はカールが強く、音がねじれます。
新年は4日より営業致しますので宜しくお願い致します。
これは上パネルです, まず仕上げた額をはめ込みます。 予め、場所は外す時に覚えておく必要があります。 これで完成です。このピアノは無事納品しています。
依頼者曰く、日本に10台現存しないドイツのUPです。 ペダルの後の赤く塗った部分は私ではありません。 前の調律師の方の作業です。他も細かい所まで上手く 塗ってありますが、単なる錆止めなのか、装飾なのかはわかりませんが はぐのも時間がかかるので、もっと重要な箇所を時間をかけたいので このままで進行します。
ピアノをひっくり返して裏の処理を行った後、塗装します。 (鉄骨は外して有りますので比較的難しくは無いですが、多少の体力は必要です、これが出来なくなったら引退です)
これはグランドピアノの鉄骨を塗装室で塗装している様子です。
仕事始めはオーバーホールの響板修理です。 2年前コロナが始まるこの年始の頃に かぜをひきまして中々治らず、工場の仕事が2週間ほど 出来ませんでした。それを思えば昨年、今年と 無事に過ごせているのは有難い事です。 最近のニュースではコンクリート工場の事故、津波の事など 大変な事もありますが、皆さんどうかご無事で1年間 お過ごし下さい。
新年は一月四日から営業致します。 どうぞよろしくお願い致します。
ピン板が傷むからです。クリックボールで少しずつ上げて、最後の数回転は電動工具を使っても構いません。 私はクリックの代わりにラチェットレンチを工夫して使用しています。 ネットではなんでもかんでも電動工具を使用してピアノを修理してゆく動画も数多くあるようでが、危険なのは良く知らない若い調律師さんがマネをする事です。 邪道とも言える修理には本来求める音の追求がありません。 見た瞬間におかしな修理はわかるものです。
弦を既に張り替え、ハンマーの交換に入っています。 その前にダンパーの交換作業がこれです。元のダンパーと異なるサイズを付ける場合、この前作業は大変重要で、これが上手く出来れば、ハンマー付けはこれに比べれば簡単です。
工場は大高緑地のふもとにある、公園のとなりです。春は桜がきれいです。 秋冬は殺風景ですがこの時期、すぐそばの紅葉する1本の木が迫りくる 冬を毎年教えてくれています。
このグランドピアノは20年前、外装塗装と内部修理をしました。以来毎年調律に伺っています。 弦交換などではなく、一般修理です。 外装は一般家庭ではないのでさすがに 少々傷んて来ましたが、内部は 現在も良い状態を保っています。
50年ほど前のピアノです。外装はほぼ全塗装です。木地を出すのは古い塗装が劣化している場合です。 でなければそのまま塗ってOKです。 https://murase-piano.com/