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2014年『イデアは言葉を話さない』2

Part.2です。

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この個展では、人々の悲しみや静けさの中にある希望を求めていました。

しかしながら、その悲観的な感情というのは、そう簡単に回復することではない。人によっと様々な葛藤があるということ。それを踏まえた意味で、自分の光を信じてほしい。そういった伝えたいこともありました。写真を見て、好きや嫌いは自分が決めること。そこから見出すことも自分の感情が最終的な方向を示してくれる。決して、僕が伝えたいことを強制するわけでなく自由な発想、転換に導くだけだということ。

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タイトルの "言葉を話さない" というのは、塞ぎ込むようなイメージもあるが決してそうではなく、話さないから、自分で考えて進むしかないのだと。そう思う他ないということ。作品などは確かにキャプション、説明文があればあるほど、理解度は増す。だけど、その先はある一定の人間しか物事について考えることを停止させてしまう事実もある。それが答えだと認識させてしまう。僕は想像をすることを伝えたくて、はじめたこと。言葉や説明によって、答えを植え付けることではないと、この頃は特にそう思っていた。今でもその考えは持ってはいるが、残念なことに人は自らの意志で考えて、そこから自分の中で創造することはごくわずかな人間しかいないのだということも、この個展を通じてわかったことでもあります。それはマイナス的な意味ではなく、もっと展示全体を"想像"させることに力を注がなければと思いました。

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分離した思考を一つ一つ繋げていくような、そんな個展でした。


過去作品が見れます。https://www.flickr.com/photos/murase_films/

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