2010年・私とエーテル
2010年、ムラセマナブとしての処女作品です
『私』と名付けたのは性別を問わないこと
『エーテル』それは映画、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』
そこからテーマを得た。
まずエーテルという言葉自体が曖昧であり
不可思議な存在、物体である
それは誰にも理解し得ないものをテーマとしたのだ
そこには自由が存在して何にでも染めることができた
そこで、のちに『心象』という作品にも影響されるように
心の中で浮かぶ画を具現化したものである。
おぼろげに映るビン、漂う青の液体
そこには僕にとっての心地良さがあって
それが他人にも伝達して欲しいと願っていた
フィルムは安く仕入れたテスト用のフィルム
粒子の粗さこそが自分が見たかった表現の一つだった
僕にとって粗さ・汚さが美しさとしての一種であった
そして組写真として、この2点と並べて展示をした
ビー玉のモチーフ選択は映画『害虫』からの影響
この3点で意識したものは美しさだった
そして、自分以外、絶対的に撮れないものをという思うでした
今でも同じことが言えるが、誰にも侵害されることのない作品を
作ってみたかったんです。それがこの10年間という正式な幕開け。
正直、今見ると細かいディティールが気になるが
その当時は僕にとっては最高の作品であったし、今でも
この衝動的な作品をもう一度撮れと言われても
難しいだろうと思う。
この『私とエーテル』の作品は 今後覚えていただけると幸いであり
今後の重要な作品へと変化することになる予定だ
その方法は今は伏せますが、処女作品として大切な作品です。
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