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しまたけひと先生の「敗走記 関ヶ原~大阪「島津の退き口」を辿る」レビュー「オウガバトラーの道程を辿れ!」
自称「年齢38歳独身,プロ13年目。萌え系漫画家を目指すも現在開店休業中。
これまでの主な活動ジャンルは世相に怯えるロリ系エロ漫画家」…の
しまたけひと先生が所謂「島津の退き口」と呼ばれる
「岐阜県関ヶ原 島津陣地跡」から「大阪府住吉大社」までの約250Kmを
戦国武将・島津義弘と同じ経路・同じタイムスケジュール(6日)で,
しま先生御自身が踏破してレポート漫画を描く…。
…との企画をイブニング編集部に話を持ち込んだところ
編集長が大笑いしてGOサインが出て
本作品はまさかの連載開始となりました。
ちなみに経路は
「 関ヶ原島津退き口―敵中突破三〇〇里 (学研新書) 」
を参考にされたとのこと。
島津義弘は平野耕太先生の「ドリフターズ」に登場する
島津豊久のおじさんですね。
第1幕で正に「島津の退き口」を描いてて
豊久が「お退きあれ!!おじ上!!」「お退きを」と声を掛けたヒゲの人。
平野耕太先生による義弘の解説は以下の通り。
豊久パパの兄。
通称鬼シマヅ。
つまりオウガ。
俺より強い奴に会いに行く生粋のバトルマシーン。
敵が自分の2倍いればオウガの戦闘力も2倍,3倍いれば3倍になる
劣勢になればなる程強くなる薩人(サツジン)マシーンの代名詞。
このスーパーサイヤ人もビックリのオウガバトラーの辿った道程を
万年運動不足の中年デブロリコン漫画家が追体験しようと言う無茶。
1日平均42Kmを歩く必要があるわけですが
成人男子は平地を時速4,5Kmで歩けますが
「島津の退き口」は平地よりも山道が多く
加えて普段歩く習慣のない
38歳独身の太ったこの道13年の中年漫画家が
挑戦する訳でペースは推して知るべしです。
加えて先生はブツブツネガティブな独り言をボヤく癖があり
絵柄も非常に癖が強く読む人を滅茶苦茶選びます。
決して万人にお勧めできる漫画ではないのですが
根強いファンがいることもまた事実。
かつては美少女系漫画を描かれていた実績もあり
一読の価値はあると僕は思います。
例えどんな絵柄でも例えどんな作風でも
「萌える」「萌えない」は個人の自由ですから…。