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雑誌「昭和40年男 俺たちが愛した昭和洋画特集]レビュー「フザけるなッ!今年読んだ本の中のクソオブクソが本書であると断言するッ!」

1965年生まれの男性ライターが自分の思い入れを語ると言う…
非常にピンポイントな雑誌であり今回の特集が
「俺たちの愛した昭和洋画」
であり僕は1966年1月生まれなので
「1965年男」とは同学年な事もあり試しに購入してみた。

巻頭言
(前略)
1970年代は映画で言えば洋画の時代。
劇場では超大作や話題作が常時公開されテレビを付ければ
地上波で毎日ゴールデンタイムに洋画が放送されていました。

うーん…「地上波」って言葉は無かったな。
あるのはUHFとVHF。
「地上波」って言い方はアナログ放送が停波し
地上デジタル放送が運用を開始してから
地デジ/BS/CSで大別され地デジを地上波と呼ぶ事もあるって話だと思う。
1970年代は今の言葉で言えばアナログ放送でBSって概念はもっと後の話。
どっちみち「地上波」って言葉は変。

(中略)
この世代の誰もが「心のベストテン第1位洋画」を持ち…
「誰も知らない自分だけの映画」をキープしてます。

あのさ。
「この世代の誰もが」って主語を大きくしないで貰えますか?
別に映画に特段の関心がなく野球に関心がある人や
アニメに関心がある人や特撮に関心がある人や
NHKの人形劇や「できるかな」や
万国博覧会や
ラジオ番組に関心がある人もいた。
多様性を否定し「昭和40年男」を矮小化するのを止めて下さい。

あと「キープ」って言葉は当時使ってません。
「心の中に持っている」って言い方をしてました。

(中略)
今回の特集では,そんな昭和40年代男の人格形成に大きな影響を与えた
昭和の洋画についてあれこれ思い出してみようと思います。

うーん…。
昭和のアニメ映画・邦画についても言及して欲しかったな。

「俺たちの名画10選+1」が恐らく本特集の目玉なのでしょうが…。
あのさ。
「昭和40年男」=1965年度生まれの男って
1979年が14歳で,
この年で人格形成が終わっているのです。

だのにベスト11の中に
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)があるのは何故ですか?

この映画は本特集の趣旨に反してます。

またベスト11の中の「ゾンビ」に関する記述ですが
誤:ヘリコプターパイロットのステーブン
正:ヘリコプターの操縦が出来る交通情報の報道担当のスティーヴン

誤:「ホラー映画の帝王」と呼ばれる…
正:「マスター・オブ・ホラー」と呼ばれる…

誤:黒人の民権運動
正:黒人の公民権運動

誤:ダリオ・アルジェントが再編集したバージョン
正:ダリオ・アルジェントが監修したバージョン

誤:人間が闇を抱えている限り。ゾンビを退治することは不可能なのだ。
正:人間が闇を抱えている限り,ゾンビを退治することは不可能なのだ。
本当の正解:人間が死ねばゾンビとなり,
ゾンビが常に人間の「身内」から生じる以上,
人間が生きている限り,ゾンビを退治することは不可能なのだ。

ホントにさあ~幾ら何でも間違いが多過ぎる!

たまたま最初に読んだ「ゾンビ」の項がコレである。
あとは推して知るべしと考えるべきだろう。

「正しい回顧」になってねえんだよ!

またこの特集にうってつけの町山智浩さんを呼んでおきながら
町山さんにインタビューした記事を載せるだけ。

町山さん御本人に依頼して記事を書いていただけよ!

またまた戸田奈津子大先生の
インタビュー記事を載せるとは一体如何なる了見なのだ。

「昭和40年男」が戸田大先生に到底口には出来ない程の
悪感情を抱いていることを「知らない」とは言わさんぞ!

戸田大先生の特集組むなら「戸田字幕のやらかし列伝」を記事にしろよ!

ホントにねえ~読めば読む程,怒りがこみあげて来る理由の根源は
「時代考証がなってない」
からであり!

原稿に

『「燃えよドラゴン」のリーの妹がハンの部下に殺された』

って寝言が書いてあったら!

「リーの妹はハンの部下に辱めを受けることを嫌って
ハンの部下の目の前で自害して果て,己の誇りと尊厳を守った」

って赤ペン添削する人間の不在を示していて,
それが癪に障るからである。
いい加減過ぎるッ!

フザけるな!
今年読んだ本の中のクソオブクソが本書であると断言するッ!

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