サークル赤紅爛漫(グミクラゲさん)のふたなり一次創作同人誌3冊レビュー「基本に『愛』のあるほのぼの『女性優位主義』ばかりで…何とか付いて行けました…」
「DLsite」という…同人誌の内容データを
ダウンロードするコトによって提供するサイトがあり…
僕は既に「FANZA」という
同人誌ダウンロード販売サイトを利用している。
つまり「DLsite」と「FANZA」は競合している同業者であり…
日々鎬を削っておるワケだが…。
ひとりのオタクとしては…何処かひとつに一本化して欲しい気持ちが
正直なトコロではあるが…
「戦わなければ生き残れれない」
のは仮面ライダーの世界に限った話ではなく…
生き残り戦略の一環として「専売」というやり方があり…
コレは要するに
「xxx先生の漫画読めるのはFANZAだけ!」
という例のアレなのかしらとも思う…。
実は数時間前まで「グミクラゲ」さんなる
同人作家さんの存在は全く認識していなかったのであるが…
仔細は省くが「グミクラゲ」は
男性向け同人誌を描かれるトキ専用のペンネームで…
一般向け同人誌を描かれる際の別名義のペンネームを使用されておられる
同人作家さんの(一般向け)同人誌を購入させていただいた御縁があり…
その同人作家さんこそが「グミクラゲ」さんであると…
御本人からの情報の開示があり…非常に長いマクラとなったが…
「グミクラゲ」さんのふたなり同人誌の数々が…
「DLsite」専売でダウンロード販売されていると知った次第である。
ところで…最近の同人誌はVISAカードによる決済で購入するのが
非常に困難となっており…
今年8月の同人誌通販サイト「コミックとらのあな」における
VISAカードによる決済停止に続いて
間もなく「メロンブックス」でもVISAカードによる決済が使えなくなる。
従って僕も急遽DMMのJCBカードを作成したワケだが…
僕はイマドキスマホを持っていない人間で…
FANZAの母体はDMMであるから
JCBカードによるダウンロードコンテンツの決済が出来るのだが…
コミックとらのあなやDLsiteではSMS認証の必要性が更にあり…
まことデジタルコンテンツ原始人の僕も進化を迫られておる昨今である。
今回グミクラゲさんの御本をダウンロード販売で購入させていただくのに
用いた支払方法は「ビットキャッシュ」という…
セブンイレブンで2000円分の商品券を現金購入し…パスワード入力によってDLsiteのアカウントにチャージするやり方だ。
僕はVISAカードで同人コンテンツの購入が出来なくなったコトよりも…
「スマホを持たぬものはヒトに非ず」
という圧迫の方が100万倍キツく…
意地でもスマホを導入しないぞとの決意を新たにする。
現在DLsiteでは…「3作品以上まとめて購入すると60%OFF」という…
目を疑う様な投げ売り…ゲフンゲフン…キャンペーンを実施中で…
同人誌のダウンロードコンテンツと言うのは…
紙媒体でなく…また送料も無料であるから…
今回のグミクラゲさんの御本3冊が平均1冊550円で購入出来…
尚且つ60%OFFが適用されるから…
550円×3冊×0.4=660円という俄かに信じられぬ価格で購入出来るのだ…。
一体こんな料金で…どれ程同人作家諸氏に還元されるのか…。
一生懸命漫画を描いて…歩合収入が…
地下帝国編のカイジよりも厳しい作家諸氏もおられるのではないか…
もうね…こんなん「スキ」ってだけで出来るコトじゃないよ…。
閑話休題
今回御購入させていただいた御本は…
1.オタクくんのことが大好きなふたなりギャル
2.ふたなり風俗のご利用ありがとうございます!
3.ふたなり作家ちゃんのオフパコ日記
の3冊。
「ふたなり」と言うのは…両性具有のコトで…
永井豪先生の「デビルマン」で言うところのサタンが両性具有で…
サタン(飛鳥了)の女性性がアモン(不動明)を愛したとの永井先生の描写に…
「グイン・サーガ」の作者栗本薫先生は…
「男が男を愛するには…」
「サタンが両性具有であるとの…」
「了の『女の部分』が明を愛したのだとの『但し書き』が必要だった」
と指摘されている…
つまり…栗本先生は…永井先生が本当は…
男同士の愛を描こうとされていたと指摘されているのだ…。
確かに…了の
「オンナ(牧村美樹)は要らない」
って発言にその特徴は顕著であると思う…。
グミクラゲさんの著作に於ける「ふたなり」とは…
専ら「男性器が生えた女性」のコトを指し…
男性器があれば女が男を犯すことが可能になり…
グミクラゲさんが提唱される
「女性優位主義」の骨子となる考え方なのだ…。
何しろ何かしらの武器がなければ抜きん出て…
機先を制するコトなど出来ぬからな…。
僕はてっきり「女性優位主義」と言うのは…
永井豪先生の
「キューティーハニー」のパンサークロ―(豹の爪)の様に…
男を下僕として使役する魔女軍団を指すものと考えていたが…
グミクラゲさんの著作に於ける「女性優位主義」と言うのは…
常に女が主導権を握り男との性交渉に及ぶ事を指し…
その主導権の担保となっているのが
「ワタシの男性器でオトコをヨガリ狂わせている」
という事実に女が性的興奮を覚える描写として顕現してるのだ…。
僕は…何ら創作能力を持たず…同人作家の提供される創作物を享受する
大光栄に恵まれているだけの存在であるが…
頭に頂くのが「男性優位主義」か「女性優位主義」かという「違い」は…
例えは適切では無いかも知れぬが…
頭に頂くのが「幕府」であろうと「明治政府」であろうと…
「民草」である僕にとっては…
「お上の言うコトに素直に従う」
=「同人作家様から頂戴した創作物を有難く享受させていただく」
姿勢に何ら変わりはなく…
実際「男性優位主義」に基づいて描かれた同人誌と…
「女性優位主義」に基づいて描かれた同人誌は…
実は相当部分が「共通」しており…
1.互いに憎からず思ってる男女が登場します。
2.男女が性交渉に及びます。
3.ふたりの親密さがより深まってエンド。
という話の基本構造が同じであるなら
「攻める」のが男であろうと女であろうと
僕にとってソレは「脚色」の範疇に入るというコトだ。
創作者にとって作品の基本構造が崩せないなら
「脚色」で文字通り自分の「色」を出して
「創意」を発揮するのは当然であり…
「脚色=頭に頂く思想」こそが作家の主人であるのに対し…
「脚色の妙を楽しむ」のが読者に求められる姿勢であると愚考する。
男女のペアが東京から大阪まで行くのに…
男が女を連れて行くのか
女が男を連れて行くのか
…をアレコレ勘案するのが作家の創意の見せ所であるのに対し…
「男女のペアが東京から大阪まで行く」
という物語の基本構造を踏まえて…
その上で作家がどう脚色するのか
その妙を堪能するのが読者であるように思う…。
僕が個人的にスキなのが
「ふたなり作家ちゃん」のやや崩れかかった体型であり…
少々サディスティックな編集くんが…
実はシュミストライクゾーンド真中の作家ちゃんが
「漫画の為」と称して編集くんを犯す妄想に耽ったり…
自分の作品の読者くんに
「ワタシのマンガの何処がスキ?」
と聴きながら性交渉に及ぶ姿が…
作家ちゃんが苦しい創作活動を…
素っ裸になって自分のオナニー実況したり…
実に伸び伸びと…
やりたい放題に生きていて…
「しょうがねえヤツだなあ」と思いつつも
同時に根っ子に善性のある好人物として描かれ…
決してキライになれない…
このヒトねえ…ウルトラ自然体で生きていて…
一切自分のコトを取り繕わなねえんですよ…。
なんでこんな…
オモテウラのないピュアッピュアな生き物が…
一切世間ズレもせず生きて来られたのか…
僕は…ソレが不思議でしょうがないよ…。
こんな漫画家さんが…こんな人間が…
実在すればいいのにと…
「当たり漫画」
に出会ったトキに
常に感じる感慨を覚えつつも…
それはそれとして小生の愚息も昇天という次第である…。
実は「ふたなりギャル」目当てで購入したのですが…
「ふたなり作家ちゃん」の方が僕のツボにヒットし…
創作物をまとめて購入すると得と言う
DLsiteのやり方に「さもありなん」と…
感心するコトしきりなのです。
「ふたなりギャルちゃん」
はより物語構造が定式化しており
ふたなりギャルちゃんが同じクラスのオタクくんのコトが
スキでスキでたまらない「オタクに優しいギャル」であって…
オタクくんがふたなりギャルちゃんの机で
オナニーしてるのを見咎めて…と言うね…
まこと…作家と言うのは
「縛り」だらけの中で創意を発揮するコトに
活路を見出す俳句を詠む俳人に思えて来るよ…。
ふたなりギャルちゃんがオタクくんのコトがスキ過ぎて
感情が高ぶると「スキスキスキ」としか言わなくなるのですが…
それでもあくまでも主導権を握ろうとする健気な姿に萌えるのです…。
オタクくんはもうね…
ふたなりギャルちゃんとセックスで出来るんだったら
例えどんな要求だって飲むという…
オトコの見も蓋もない欲求を体現してるのですよ…
サンディ「いいわ。ファックしましょうよ」
「でもワタシが上になってやるんじゃなきゃイヤよ?」
「ワタシってオトコの上に乗っからないと感じないの」
ハロルド「ホント?」「そいつは偶然だなあ!」
「僕はオンナの下になるのが一番スキなんだ!」
2024年であろうと1980年であろうと…
ヤりたい盛りの男子と女子というものは…
余計な夾雑物が一切なくていいですね…。
「ふたなりギャルちゃん」はオマケ漫画も最高で…
ふたなりギャルちゃんの思考がもうね…
「オタクくんマジカワイイ♡」
「めっちゃ(こっち)見てる♡♡」
「ヤベーボッキ止まんね♡」
「犯したい♡」
「ヤりたい♡」
ホントにね…。
人間ココまで「何か」に特化出来るものなのか…。
本作品は「何か(=この場合『セックス』)」
に特化した創作物だけが持つ機能美に溢れた
「余計なコトを一切考えない」
「余計なコトを一切言わない」
「余計なコトを一切しない」
まことオリンピックのアスリートの様な漫画なのですよ…。
ふたなりギャルちゃんの思考に…
僕のボッキが止まんねえのである…。
基本に愛があり「ムリヤリ」が
ひとつもないのが僕には有難かったです。
「女性優位主義」と言っておきながらカテゴリは「男性向け」なのは
恐らく…作品の基本構造で分類されているからで…
「真の女性向け」というのは…こうした基本に「愛」のある作りでは無いのだろうと部屋の片隅でガタガタ震えて命乞いしてる次第です。