NHK Eテレ「オトナプリキュア」第5話「ノゾミノノゾミ」レビュー「今回はオトナの地獄描写控え目…のぞみとココのノロケを延々聞かされる僕にとっての地獄回ですね。」
夢原のぞみ先生が授業中に生徒の将来の夢を聞いて逆に生徒から
「先生はなんで先生になろうと思ったの」と聞かれて
岸辺露伴先生だったら「質問を質問で返すなよ」と怒る所ですが,
のぞみ先生は
「中学の時に出会った先生を見てこんな先生になりたいと思ったから」
と答えます。
のぞみ先生が中学の時に出会った先生って言ったら
ココ先生に決まってますね。
今回の「オトナプリキュア」は抉り込む様な地獄度は控え目で
僕の本職はホラー映画愛好家で作劇に
「もっともっと酷い酷い酷い地獄が見たい」
と思ってるのでチト残念ですが
今回は25分間のぞみとココのノロケを聞かされる話となります。
「ノゾミノノゾミ」は大学を卒業した頃から
4年近く会ってないココに会いたいというもの。
ココはパルミエ王国の王様で執務で忙しいのは分かるけど
ちょっと会うくらいいいじゃん…がのぞみの不満。
今回の敵役のベルなる昆虫人間は
「人の心の不満とか不安」に付け込むのが得意技らしく
のぞみに幻覚を見せて
「ココが会ってくれないのは私が嫌いになったからなんだ」
と精神攻撃してくるのですが,そこにココが登場して
「1日たりとものぞみのコトを想わなかった日はない!」と言い切り,
のぞみの表情がパアァァァっと明るくなり,
ベルがココに幻覚を見せて
「僕は王様として問題が解決出来なくて自分が嫌になる」
と精神攻撃を仕掛けても,
のぞみが
「でもココはオマエみたいに諦めたりしないもんね」
と煽るという…。
このベルとかいう昆虫人間は4年間離れていた
ふたりの気持ちを確かめ合わせるキューピットの役割を果たしていて
心が通じ合ったふたりが揃ってる状態で一方に精神攻撃を仕掛けるとか
「この昆虫人間…本当に昆虫並みの脳味噌しかないのでは…」
と思うことしきりなのである。
「オトナプリキュア」では
「オトナになったらコドモの頃の様に何もかもうまくいかない」
をずっと描いていたのだけれど
「離れていても変わらない気持ち」があって
実際にのぞみとココが出会って不安が吹き飛べば恐れるものは何もない…!
という本来の「プリキュア」らしい展開となってます。
そもそものぞみは中学生の頃から精神攻撃に滅法強いのです。
薫と満がユーチューバーになって,
ゆっくり実況で猫の所作に癒されたり
好物のワッフルを頬張ってウキウキしてる動画にも癒されました。
SNSでは第4話まで
「今回も酷い地獄だった…」と阿鼻叫喚が充満してたのですが
今回は「やっと呼吸が出来る」と和んでましたね。
チッ…面白くねえなあ!
僕はもっと酷い酷い酷い地獄が見たいのによおォォォ!
次回はかれんとりんの話みたい。
りんの抱える心の闇に期待しましょう。
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