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【競馬コラム】競馬を楽しむだけで「旧暦の月(師走、神無月とか)」は簡単に覚えられる!
全国競馬ファンのみなさん、こんにちは。
レースにつけられた名前(レース名)って色々ありますよね。例えば人物名(ex有馬記念)、星の名前(exアンタレスS)、土地の名前(ex札幌記念)…
他にもたくさんあるのですが、そのひとつに「旧暦の月」の名前があります、師走(しわす)とかですね。
クイズ番組などで出題される「旧暦名」ですが、こうした雑学も、競馬に結び付けたら簡単に覚えられるよ!が今回の企画です。
では、さっそくいってみましょう~
1月 睦月(むつき)
【由来】
お正月に家族や親戚が仲睦まじく集う、から睦月。
なるほど。
「睦月ステークス」(中京、OP、芝1600m)
今年2023年に施行されましたが、なぜか去年(2022年)は行われていない模様。2020年までは「睦月賞」の名前で京都・芝・2400mで行われていました。
由来通りに多頭数あつまって、熱いレース(←高配当が期待できるレース)を繰り広げてほしいものです。
2月 如月(きさらぎ)
【由来】
寒さをしのぐために重ね着、衣(き)を更(さら)に着(き)る
シャレみたいな由来w
「きさらぎ賞」(中京、3歳G3、芝2000m)
3歳戦で春のクラシックを占う重要な一戦。サトノダイヤモンドはこのレースを勝利し、その後、皐月3着、ダービー2着、菊花賞1着と大活躍しました。
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3月 弥生(やよい)
【由来】
3月は花や木草が一斉に成長する月なので「木草(きくさ)弥(いや)生(お)ひ茂る月」が「弥生(やよい)」と詰まって呼ばれるようになったと言われる説が有力。
よくわからん。なんか無理やりな気もw
「弥生賞」(中山、3歳G2、芝2000m)
G1皐月賞の重要なステップレースのひとつ、最近はディープインパクト記念というサブタイトル?もつけられました。
ただ過去10年、弥生賞の勝ち馬が皐月賞に勝てないという「あれれ」なデータもあり、調べたところ、弥生賞馬の皐月賞成績は(0.3.0.6 未出走1頭)でした。
スダホークも勝っているレースなんだけどなぁ…
4月 卯月(うづき)
【由来】
ウヅキの花である「卯の花」が咲く季節(実際の開花期は 5~6 月)だから、という説が有力。
卯の花ってなんだ???(調べたら「おから」がたくさん出てきたけど、白い花でした。
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「卯月ステークス」(中山、OP、ダート1800m)
去年(2022年)はダートで行われていましたが、2006年までは中山の芝、1200mとか1600mで行われていたんですね。条件もオープンだったり3勝クラスだったり。
5月 皐月(さつき)
【由来】
耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になった。
いくつか由来があるそうですが、稲とか苗が関係しているようです。
「皐月賞」(中山、3歳G1、芝2000m)
クラシック3冠の第一弾。去年まで82回を重ねた歴史と伝統のあるレース。あなたにとっての皐月賞は誰ですか?私にとっては…サニーブライアンかなぁ、現地で観てましたし(あえて3冠馬は避けた選択)
6月 水無月(みなづき、みなつき)
【由来】
旧暦6月は現在の7月頃。 いよいよ梅雨も明け、暑さの厳しい日が続く時期。 そこから、水が涸れ尽きて無くなるという意味の「水無し月」が変化。
6月は梅雨なのに…と思ったら今の7月にあたるのですね、ふむふむ。
「水無月ステークス」(阪神、3勝クラス、芝1400m)
毎回、阪神競馬場で行われている3勝クラスのレースですが、条件が定量戦だったりハンデ戦だったり、距離も2021年から1200mが1400mに変更されています。
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7月 文月(ふみづき、ふづき)
【由来】
7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風にさらしたりする風習があるからというのが定説
七夕飾りとか風鈴の札とかなのかな。まあ、らしいっちゃーらしい。
「文月ステークス」(阪神、3勝クラス、芝1200m)
2000年ごろに阪神競馬で「文月ステークス」や「文月特別」がありましたが、最近は施行されていません。
条件はその時々で異なるようですが、阪神芝の1200だけは共通。
8月 葉月(はづき、はつき)
【由来】
複数の説がありましたが、木の葉の紅葉が進み、葉が落ちる月、「葉落ち月(はおちづき)」が略された
"浪花の狂犬"葉月ヲタなら「8月=葉月」は間違いなく知ってるでしょう。ただし当の本人は5月生まれ。
【葉月賞】(新潟、1勝クラス、芝1800m)
【葉月ステークス】(中山、OP、芝1600m)
【はづき賞】(小倉、2勝クラス、芝1800m)
あちこちの競馬場で行われていますが、すべて日程は8月。いずれも昔のレースで、残念ながら最近は見かけません。ちなみに、小倉の「はづき賞」の勝ち馬はナイスネイチャ。
地方競馬にも「葉月」名のレースはあるようですが…。なんなら地方競馬の個人協賛レースで「はづきちゃん賞」でも作りますかw
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9月 長月(ながつき、ながづき)
【由来】
日の入りが早くなり、夜が長いと感じ「夜長月」と呼ぶようになり、それが縮まって「長月」になった。
この由来は予想通りでした。
「ながつきステークス」(中山、OP、ダート1200m)
2019年に3勝クラスからオープンに格上げされました。土曜日の中山メインレース、といった印象。
のちに活躍するリュウノユキナは2020年のこのレースで2着。
10月 神無月(かんなづき)
【由来】
諸説ありますが「出雲大社に神様が集まる月で、他の場所には神様がいなくなるから『神様の無い月』」が有力。
これは有名な説ですね。私も知ってました。
「神無月ステークス」(東京、3勝クラス、ダート1600m)
2019年までは1400mで施行されていましたが、現在はニーズの高そうなダートマイル戦になっています。
現在ダート戦で活躍するオメガレインボーは、このレースを勝ち上がってオープン入りしました。
11月 霜月(しもつき)
【由来】
霜が降りてくる時期であることからつけられた呼び名。
なるほど確かに。寒いのは苦手なんだよなぁ…
「霜月ステークス」(東京、OP、ダート1400m)
昨年(2022年)JBCスプリントで3着に来たヘリオス、この霜月Sで過去2勝(連覇)しています。地方競馬も含めてダート重賞が多いシーズンですから、チェックが大切なレースかもしれません。
12月 師走(しわす)
【由来】
冬の季節、僧侶を招いて読経などの仏事を行う家が多かったため、お坊さんが東西に忙しく走り回ることとなり、「しがはせる」から「しはす」になったといいます。
世の中的には、この師走の由来が最も知られているんじゃないかなぁ。先生(師)が走るぐらい年末は忙しい…と。
「師走ステークス」(中山、OP、ダート1800m)
冬はやはりダート戦が目立ちますね。最後に行われた2021年は、3連単の配当が128万円(9、13、4番人気の馬で決着)
中山1800のハンデ戦、なんか荒れそうな匂いがしますが、過去10年をチェックしたら案外そうでもありませんでした。
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まとめ
以上です。
どうです?楽しく覚えられましたでしょうか。
弥生は何月?なんて出題も(弥生賞は春のレースだよなぁ…ってことは…)と導き出せるかもしれません。
競馬ファンならではの暗記法ですね。
決して馬券検討の役には立ちませんが、レース名で季節や風情を感じるのも楽しいもんですよ。(実際に馬券買っている時は、それどころじゃないけどw)
今回は旧暦を取り上げましたが、次回また違うネタでやってみたいと思います。
ではまた!
ハマグリハマグリ。