【競馬コラム】これって「世界でただひとつ、大井競馬場だけ」って事実、知ってました?
全国の競馬ファンのみなさん、こんにちは。
久しぶりの競馬コラムです。ちょっとした小ネタを仕入れてきましたので、語ってみました。
お楽しみ頂けたら幸いです。
世界で大井競馬場だけ!
思わずこんな大袈裟なタイトルをつけてしまいました。
「いったい何のこと?」
なんて声も聞こえてきそうなので、さっそくご紹介しましょう!
実はこれなんです、ででん!
「第一仲商店」のもつ煮込み!
「え?!煮込みなの?煮込みなんて…どこでも食べられるのでは?」
ですよねー、はい、ウソですウソです、ごめんなさい、ちょっとした冗談でした。
さて、掴みはこれぐらいにして本題に戻りましょう。今度は正真正銘の「世界で唯一」です!
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競馬のコースについて
競馬のコースって「右回り」と「左回り」があるのは、みなさんご存知ですね。
例えば東京競馬場や中京競馬場は左回り。人間で言うところの陸上競技と同じ回り方。一方、中山競馬場や京都競馬場は右回り。JRAではこちらの方が多いはず。
「新潟競馬場の直線コース」と「障害コース」、こちらは今回、ちょっとすみっこにそっと置いておいてください。
中山競馬場のように8の字だったり、斜めに走る襷(たすき)コースを使って回り方が逆になることもありますから、ここでは除外して考えてくださいね。
では、ここで問題です。
「大井競馬場」は右?左?どっち回りでしょーか?
はい「右回り」と答えたあなた、残念!それでは「半分正解」なのです。
なんと、大井競馬場には逆の「左回り」のコース設定もあるんですよ。
設定もと書いたのは「右回りも左回りも出来る」コースだから、なのです。
こちらが公式サイトのご案内。
こちらのサイトを要約すると以下になります。
2021年11月19日から運用開始
今のところ距離は1650mのみ
ウマイルスクエア前がスタート、ゴールは4号スタンド前
左回りレースは1開催(連続5日間)で1レースのみ開催
今のところ最大出走数は12頭
左右両回りの競馬場は世界で大井競馬場のみ
ひとつずつ拾ってみましょう
2021年11月19日から運用開始
あ…そんなに前からだったのですね、実は最近知ったものでして(汗)
「これ、知ってたよw」という方がいらっしゃいましたら、ここはおつきあいくださいな。
距離は1650mのみ
元は右回りで設計されているでしょうから、安全対策の一環として固定しているのかもしれません。
マイルに中途半端な50mを加えているのもコーナーまでの距離をたっぷり取る、という安全対策が理由だと思われます。
ウマイルスクエア前がスタート、ゴールは4号スタンド前
分かりやすく言っちゃえば「中山ダート1800m」を裏返したイメージ、これで伝わるかな…。
左回りレースは1開催(連続5日間)で1レースのみ開催
1日12レースが5日間。ということは1開催で60レース組まれる計算ですが、そのうちの1レースだけが左回り。これはレアですね。
なお、行われるのは5日目最終日の最終レースのようです。最後の最後にやるってことですね。
今のところ最大出走数は12頭
これも安全対策でしょう。とにかく安全・安心は大切。
左右両回りの競馬場は世界で大井競馬場のみ
ほら!大井競馬場だけでしょ?!
こちらがコース図。まずは基本となる右回り
3~4コーナーに「内回り」「外回り」があるのが特徴。ゴールの位置に注目してくださいね。
で、こちらが左回り
外回りを逆走する形です。ゴール版の位置が異なっているのがわかります?ちなみに
「右回り」で残り200mの位置が「左回り」のゴールの位置
になります。
これは面白いなぁ。ということで…
世界でここだけ?ならば行くしかない
ということで、実際に現地へ確かめに行ってきました。ナイター競馬、もちろん左回りレースが組まれる最終日です。
久しぶりの大井競馬場、ずいぶん変わったなぁ。まずは場内散策。
パドックも馬が近い!
大井に来たら必ず食べる、私の定番です。昔の馴染みのお店は無くなってしまいましたが、やっぱり煮込みは美味い。
平日でもゴール前はそれなりに混雑していたので、ビジョン前、ゴールまで残り100mあたりの自由席を拠点にしました。
ガラガラで快適です。一部ですが簡易的なテーブルが付いてる席もありました。
ここからだと(通常の)ゴール版がこんな感じ。(画像を拡大してるので、ここまで近くはありません)
で、ここから見た左回りのゴールがこれ。(拡大してます)
左回りのゴール近くに行ってみました。
簡素な作り?ですが、ちゃんとゴール版があります。赤白のポストには「2/G」とありますが「右回りだと残り200m、左回りはゴール」の表示だと、どこかで聞いた覚えがあります。
当日の競馬新聞もチェック
正門を入ったところに競馬新聞の売り場が各社揃っていますが、その中で昔から使っていた「競馬ブック」を購入。
この日のメインレース「エイプリル賞」は右回り。レースのコース情報も
4コーナーからスタートして右回りでコースを一周。
で、こちらが最終レースの「かに座特別」
1650メートル(ダ・左)
ほら!左回りですよ!コース情報も
スタンド前からスタート、外回りコーナーを逆走して、左回り専用ゴールポストまでの一周。
さあ、良い感じのナイター競馬になってきました。
場内のイルミネーションも点灯して雰囲気最高!
道端にはこんなライティングも。
ちょっとおやつタイム。
想像していた以上に美味しい「みたらし団子」。おもちがしっかりモチモチしてました。
そしていよいよ最終レース。
個人的には大井競馬場でみる初めての左回りレース、せっかくなのでゲート前まで来てみました。
スタートゲートが通常とは反対向きなのがわかりますでしょうか。
いざスタート!
レース中の写真は撮り忘れてしまいましたが、初めて体験した「大井競馬・左回りレース」、無事馬券も的中!終わり良ければすべて良し!でした。
まとめ
きれいな楕円を描くオーバルコースの大井競馬場だからこそ実現できた「左右両回り」のコース。
例えば東京競馬場のようなコーナーがスパイラルカーブ(先に進むにしたがってコーナーの半径が狭くなる)では、競争の安全上、実現できないはず。
ならばもっとアピールしても良いのではないかなぁ、なんて思った次第です。
調べたら大井競馬場って革新的で、このように
知らなかったのですが、「写真判定」や「スターティングゲート」など日本初!が実に多い。
また、ナイター競馬の実施で「競馬場の存在価値」が大きく変わった印象があります。デートスポットとして使える…的なやつ。競馬観戦レストラン「ダイヤモンドターン」もそんな流れ。
何度も大井競馬場には行っていますが、ダイヤモンドターンは未経験、いつかは行ってみたいところのひとつ。
競馬に限った話ではないのですが、挑戦することって大切。現状に満足することなく新しい価値を創生すること、コンテンツにとって重要なことだと思っています。
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おわりに
この日、天気予報では「夕方から雨」の予報。
しかしふたを開けてみたら全く雨は降らず、たまに青空も見えるぐらいの好天。風もなく寒くもない、むしろ適度に暑いぐらいで取材?も問題なく楽しめました。
で、競馬場を出た帰り道にぽつぽつ雨が…。まるでレース終わりまで待っていてくれたかのような展開。ラッキーでした。
以上です、楽しんで頂けましたでしょうか。
ありがとうございました。