ラグビーアナリスト#1|突然の戦力外からアナリストの道へ
僕のnoteでは、これまで自分の好きなことである『イングランドラグビー』や『キャンプ』について書いてきました。
今回から新しく『ラグビーアナリスト』シリーズを投稿していきたいと思います。
僕は現在、『コカ・コーラレッドスパークス(以下CCRS)』というラグビーチームで『アナリスト』として活動しています。
アナリストとは、簡単に言うと映像を撮影・共有したり、相手や自分たちの分析をする仕事です。
この仕事を初めて5年目。
僕がなぜアナリストになったのか、そしてどのようなアナリスト活動を送っているかなどを、このシリーズで書いていければと思っています。
チームから戦力外通告を受け、アナリストの道へ
3歳からラグビーを始めてCCRSで選手生命を終えるまでの約25年間、僕はいちラグビー選手としてラグビーに携わってきました。
各カテゴリでたくさんのコーチや仲間に出会うことができ、いい時も悪い時もラグビーには素晴らしい経験をさせてもらいました。
その選手生活は、社会人6年目を終えた時に突然の戦力外通告で幕を閉じました。
戦力外通告を受けた時、まだまだ現役生活を続けたい気持ちはもちろんありました。
それと同時に自分が満足できるまで選手として続けられることは、本当に凄いことなんだなとも思いました。
正直、その時の悔しさはこれからも一生忘れることはないと思いますが(笑)、その気持ちのバネがあるからこそ、今はどんな事でも頑張れる気がしています。
現役引退すると同時に、当時のチームディレクターから『チームスタッフとして活動してみないか?』というお話をいただきました。
でも当時の僕は自分なりにライフプランを立てていて、現役を引退したら全く別の分野で仕事をしたいとも考えていました。
チームディレクターに僕の思いを伝えた上で何度かミーティングを重ね、結果としてチームに残り、スタッフとして活動することに決めました。
決めた理由はただひとつ。
CCRSというチームにお世話になったから。
少しでもチームの力になりたいという思いが自分の中にあったので、スタッフとして第二のラグビー人生を精一杯やってみようと思いました。
気になるのは、チームスタッフとして一体何の仕事をするかということ。
僕に与えられた役職は『アナリスト』という仕事でした。
アナリストの『ア』の字も知らないところからスタート
もちろん僕が現役の時からチームにアナリストの方はいて、アナリストがどのような仕事をしているかというのは何となく知っていました。
練習の撮影をしたり映像を作ったり、相手の分析をしたりスタッツを出したり・・。
仕事量も多くて、とても大変な仕事だろうなと。
しかし、いざ自分がアナリストの仕事をやるとなると、自分の中にアナリストの仕事を実行できる知識は何もありませんでした。
分析ソフトはもちろんのこと、PCのMacも触ったことがなく、撮影などもしたことがない状況。
アナリストの仕事の中身に関しては、アナリストの『ア』の字も知らないところからのスタートでした。
そんな中、ヘッドアナリストの先輩からは、一つひとつの仕事を丁寧に教えてもらいました。
撮影の仕方、スタッツの取り方、アナリストとしての立ち位置や考え方など。
何も知らなかった僕に指導してくれたこと、本当に感謝をしています。
初心者ながら自分の強みを探した最初の1年間
アナリストとして1年目に与えてもらった仕事は、練習・試合の撮影やGPSのデータ集計、スタッツレポートの一部手伝いなどでした。
データから何かを生み出すというより作業をすることが中心の仕事でしたが、0からのスタートなので毎日が学びの連続でした。
試合などで他チームのアナリストの皆さんとの交流も増え、いざ周りを見渡してみるとアナリストの世界は本当に凄い人たちだらけ。
どうやって他のアナリストの皆さんに追いつくことができるかを、日々考えていました。
自分がこのアナリスト界で通用することは何なのか・・
考えた結果、以下2つのことが自分の強みとなるのではと思いました。
✔︎トップリーグで選手として経験したこと
✔︎『ラグビーが好き』という気持ちは誰にも負けないこと
この2つのことは、現在も自分の強みとして持っています。
強みを意識して活動していくと、少しずつですが仕事の幅が広がっていきました。
次回からは、そのアナリストの仕事について書いてみたいと思います。