高校時代の彼氏からのDV
彼氏と3ヶ月付き合った頃。
喧嘩が増えた。
理由は本当にくだらない内容だった。
私がショートパンツを履いたから
とか
私がバイト先の他の男の子と話した
とか、、、
嘘みたいな理由に聞こえるかもしれないが
これは私が直面した彼氏からのDVだった。
父と同じように謝っても許してくれない。
(そもそも私が謝る理由もわからなかった)
バイト先の男の子と話したのも業務内容の会話。
と言うよりバイトをした事のある人ならわかると思うが
「他の男と話さないで」なんてバイトをしている限り100%無理。
私が内緒で他の男と遊びに行って怒られる
とかなら私にも非はある。
理由はいつも理不尽で矛盾していた。
最初は謝っていたけど
だんだん謝る自分を見ているのも嫌になってきた。
そしてその喧嘩は喧嘩ではなくなってきた。
大きな駅で大勢の人に見られながら殴り飛ばされ、ネックレスを千切られる。
ズボンも破られた。
その日の彼が怒った理由は
「家族と出掛けたから」だった、、、
本当に意味がわからない。
家族と出掛けた証拠はあるのか
と怒鳴られ
本当は男と出かけたんじゃないか
と怒鳴られる。
そこから家族と出掛けることも億劫になってしまった。
お洒落もできない化粧もできない。
彼と買い物に行き、彼が選んだ服しか着れない。
私の好きなアーティストは男性。
その音楽を聴くことですら許されないし
SNSも全て削除された。
バイト先で私の好きなアーティストの音楽が流れると
バイトが終わった後の帰り道で怒鳴られる。
そしてそれはどんどん加速していきある日電話をしながら喧嘩。
急にその彼はビデオ通話に切り替え
自分が自傷行為をしているところを映し始める。
怖かった。
ガラスが割れる音も聞こえてくる。
父親に怒鳴られる彼。叫ぶ彼の声。
我慢できず電話を切った。
彼の父からの電話。
救急車で運ばれて縫った。と、、、
もうどうでも良くなっていた。
言葉にならなかった。
今までなんでこんな人に謝り続けてきたのだろう。
終わりにしたかったのに毎回終わりにできなかった。
終わりにしようとすると
彼は自分の人生を終わりにしようとする。
高校生の私にはそれが背負い切れずに
毎回許して私が先に謝っていた。
でももう無理だった。
こんな人生嫌だな、、、と。
私が死のうとした。
薬を大量に飲み私も自傷行為をした。
死ねるはずない。
死にたいけど死ぬのは怖かった。
そして数日後に「別れたい」と話した。
殴られるのも「死にたい」と言われるのも覚悟で。
しかし私の予想とは外れた。
「俺はお前と気分で付き合ってたし別にいいよ」
悔しかった。
今まで1年間、我慢してきた私はなんだったのか。
悔しくて悔しくて彼の家を飛び出した。
帰っている間、彼からのLINEのメッセージと電話は鳴り止まない。
シカトしても
シカトしても携帯は鳴り続けた。
家に着いて携帯から距離をとる。
深夜になっても電話が鳴り続ける。
「もうやめて」と言いたくて電話に出ると
号泣した彼。
申し訳ないけど本当にどうでも良かった。
これで終わりにしたいと何度も伝えた。
わかってくれなかった。
でもわかってもらうしかなかった。
2週間くらいそんな地獄の日々が続く。
結果は別れられた。
だけど私の身体の傷と私の心の傷は
何年経った今でも消えないでいる。
身体の傷はもう痛くなくても
心の傷はいつまでも永遠に消えないで痛いまま。
それなのにここからの人生
私はどんどんどん底に突き落とされていく。
これで恋愛の勉強はできたと思っていた。
もう失敗しないと何故か私は確信していた。
幼かった私は勝手に自信がついているだけだった。