現代詩「スターゲイザー」
漆黒
友達がいないことを孤高と呼ぶ
誰にも理解されない事を独創と呼ぶ
婦女子から忌まれることを廉潔と呼ぶ
俺
俺は
スターゲイザー
滅茶苦茶に
言葉を吐き出したいんだ
アンセム
アポカリプス
アンタレス
俺の血は 何色だ
健康診断の採血で
シリンジに溜まる血液は黒色
あたかもそれは俺の積み重ねた不道徳が沈殿したような夜の色
翼状針に嗚呼、
眩暈がする
血圧が高いから
揺蕩う微睡みも気の所為
高血圧の起こす幻惑、再検
アンティキティラ
アンゴルモア
アルタイル
ねえねえ
其処のA型のあなた
善人面をしていやがる
ちょっと笑ってみろよ
汚ねえ笑顔だな卑屈だしxxx
どうにも気に食わない顔だと思ったらなんだ、自分の顔だ
俺もお前も老けたな
頭をかくとふけが落ちる
俺はスターゲイザー
星をみるひと
肩口に溜まったふけが銀河のように
渦巻く星雲
人生は
負のスパイラル
最近は毎晩夜中に目が覚めて明け方まで一人酒。枕元に常備した安い焼酎は軒醒め。えゝ、安酒と掛けましてTwitterにupしたポエムと解きます。「酔いが足りない。」「良いね」がね、一個も付きません。
若年性認知症予防に胡桃を齧る
酩酊の
メテオ
負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じ抜くこと
と忘年会で歌われたそんな歌詞に30年越しに救われて涙しつつもファッキン クソ野郎 誰も信じられないし
安価な道徳ばかり量産されてBOOK・OFFで100円
その100円の価値もなき銀河
たる俺
を
観測する天文学者は井戸の底(に落っこちて)
助けを呼ぶ声は
誰にも届かぬ
孤高
(現代詩「スターゲイザー」鈍重亀太郎)