NEMURENU62thテーマ発表
NEMURENU第62回のテーマが決定したよ!
・・・という話題の前にまずは私の話をお聞きください。
先日、沼津深海水族館に行って参りました。
友人が沼津に来たことの歓待に(無理やり)沼津港深海水族館に招待致しました。というわけで今回の「 NEMURENUテーマ発表の記事 」はわたしによるわたしのための沼津港深海水族館のレポートからご覧ください。
そもそも私が、(友人に無理強いして)沼津港深海水族館を訪れた目的は・・・
ハリモグラ。
前回のNEMURENUテーマ「単孔類」でカモノハシやハリモグラの不思議生態に取り憑かれたわたし。ミーアさんの沼津港深海水族館紹介記事でハリモグラが沼津にもいることを知り、早速足を運んだわけです。
ハリモグラといえば・・・
「卵を産む哺乳類」として有名な単孔類ハリモグラ科には「ハリモグラ属」と「ミユビハリモグラ属」があり、更にミユビハリモグラ属は「ニシミユビハリモグラ」「ヒガシミユビハリモグラ」「アッテンボローミユビハリモグラ(1998年に新種登録)」と種類が分かれます。・・・一種類だけかと思ったら結構種類がいるんですね。どのハリモグラもつぶらな瞳がカワイイです。
日本の動物園ではハリモグラは上野動物園、東山動物園の二園にのみ飼育されます。動物園で飼育されるのはその二か所だけです・・・が、何故か日本で三か所目の飼育地として「沼津港深海水族館」があります。
「ハリモグラを見にいくぞ!!!」
と意気揚々、深海水族館にハリモグラを見に行きました!
が。
がが。
ががが。
「沼津港深海水族館、館内の様子2F」
(壁に展示されているのはシーラカンス発見物語)
皆さん!
上の写真の中に「ハリモグラ」がいるのですが・・・!!!
何処にハリモグラがいるのかお分かりいただけるでしょうか・・・!!
さあ、みんなでハリモグラを探せ!!
・・・。
正解は!
↓↓↓
これ!
え!?気付かない!!
いままで沼津港深海水族館に通うこと、数度。何故かハリモグラのいた記憶がない。一体、どこに展示されていたのか・・・。正解は「シーラカンス発見物語」の展示の下でした!
日本で三か所しかいないのに!扱い小さくない!?
シーラカンス発見物語(視線が上)を読んだ来客たちが、ハリモグラ(視線が下)の前を素通りしていきます・・・。ハリモグラがいることに気付いてない・・・!
そして・・・
ハリモグラの説明文はほとんど誰も読んでいない・・・。
最大の面白生態である卵を産むってこともちょっとしか書いてないし、誰も読んでないし、これでは誰の記憶にも残らない・・・。
水族館内に実在するのかすら疑わしい幻の生物となっています。
・・・。
でも折角来たのでハリモグラを最大限堪能するぜ!!
近寄ってみました。
砂に埋まったハリモグラが二匹いて、隅に一匹丸まっています。
「触ってはいけません」と注意書きが書いてあるので触りませんが、上にはガラスの覆いなどがないので超々至近距離で見ることができます。
近い・・・!ハリモグラ(埋まってる)がすぐそこにいる!
あのハリモグラがすぐそこに・・・!!
すぐそこにいるけど、こいつら全く動かない・・・!!
置物かよ!
これは展示の目玉にはならないかもしれない・・・。
だってこれでは単にトゲトゲした毛玉だし・・・。
(動いているところを写真に撮影したいので、少しその場を離れました)
そして10分後・・・
ハリモグラはこちら・・・
全く動いていない・・・!!!
毛玉かよ!!
単なるトゲトゲの毛玉です。
動いているのを見れた人はよほどの幸運ですね・・・!
運試しをしたい方は沼津港深海水族館のハリモグラコーナーにいってみよう!
と、沼津港深海水族館のハリモグラレポートでした。
折角なので沼津港水族館の他の写真をどうぞ。
こちらはエビの透明標本。
透明標本とは・・・全体的に透明にした上で硬骨は赤く染色し、軟骨は青く染色したもの・・・のようです。赤と青からなるスケルトン状の透明標本が並んでいるのですが、写真がヘタレでお見せできるのがエビだけです。
こちらはシーラカンスの剥製。
シーラカンスの口の中に舌のようなものが見えるのですが、うーん舌かなあ?ふたつめの顎なのでは・・・?だって魚類ってこんなに目立つ舌って持ってなくない?半分両生類みたいなものだから、舌も発達しているのかなあ・・・。
天地人!
そして前回NEMURENU第61回に集まった作品の互選企画「天地人」の発表です。
前回のNEMURENUに集まった作品点数は7作品でした。
それぞれの互選の結果、天地人は・・・!
天賞
「天狗連」朝見水葉
地賞
「十字架とカモノハシ」千本松由季
人賞
「G 怨霊村の恋」御首了一
という結果になりました!入選した方はおめでとうございます!
私も入選しました。拙作にご投票頂いた方、ありがとうございます!!
朝見さんの天狗連は怪しげなタイトルに、独り語りの妖しさが相まって独特な様相の小説でした。天狗連は「素人落語」のことを呼ぶ言葉なのだそうです。男の独白が高座の落語のようですね。表現されるもの、表現されないもののバランスが絶妙で結局最後まで話が分からない。見知らぬ街の霧の中を歩くような不思議な小説です。
千本松さんの「十字架とカモノハシ」。千本松さんの作品にスタイリッシュを感じる方が多いようです。小道具やファッション、都市、登場人物の関係性がオシャレなんですね。小説が単なる物語の起承転結ではなく、美意識の表現であろうとする気概が見えます。今回の登場人物は孤児院育ちの兄妹。血縁関係はありませんが、孤児院の中で共に暮らしたので兄妹です。仮初の血縁って良い設定ですよねえ。
次回NEMURENUテーマ!
それではいよいよ次回62thの文芸ネムレヌのテーマ発表です!
投票中、最終的に残っていた有力候補は・・・
・芋煮会
・墓標
でした。
芋煮会と墓標が有力候補って、病的ですね!
皆様の狂気を感じます。
芋煮会は東北地方で行われる野外鍋会・・・と説明すれば良いでしょうか。屋外に多数人集まって里いも鍋を食べる風習で、関東以西にはない文化のような気がします。でも大阪発祥の?恵方巻が全国に広まったように一部地域のローカル歳時記が全国に広まる可能性は十分あるので今後は芋煮会も全国で行われる行事になるかもしれない・・・。最近はリア充のひとたちの間でアウトドアとか流行してるみたいだし・・・。
さて、芋煮会と墓標・・・どちらに決まったでしょうか・・・。
NEMURENU62thのテーマは・・・!!
「墓標」に決定です!
うわあ、怖い!縁起悪そう!この企画のセンスは相変わらずですね!
(本企画の嗜好はソフトにエログロナンセンス・アングラ寄りです)
さあ、みんなで墓標の小説を書こうぜ!
次回NEMURENU募集要項
第62回のNEMURENUでは「墓標」をテーマにした作品を募集します!
noteの中の作品であればどんな作品でも応募可能。新作、過去作問いません。作品形式、規模は問いません!文芸でも!イラストでも!写真でも!映像音楽その他オールジャンルでご応募ください!
集まった作品はマガジン「NEMURENU」に収録します。また応募された作品は作品互選会「天地人」にご参加できます。
自作品の宣伝に!腕試しに!交流に!どんな目的でもご参加できますよ!
締切:2024年9月末日・・・頃
応募方法:応募するnote記事に「ネムキリスペクト」のハッシュタグをつけて、本記事のコメント欄にてご参加の旨をお申し出ください。