漢詩の言葉「冬夜書を讀む」/翻案「片付けられない」
漢詩の勉強です
冬夜書を讀む <菅山茶>
雪は山堂を擁して 樹影深し
檐鈴(えんれい)動かず 夜沈沈
閑かに乱帙(らんちつ)を収めて 疑義を思う
一穂(いっすいの)の青燈(せいとう) 萬古(ばんこ)の心(こころ)
【語句解説】
檐鈴(えんれい)…檐は訓読みで「のき」。軒のこと。鈴は風鈴。軒下に吊られた風鈴を呼ぶ。
夜沈沈…春宵値千金にも出てくるフレーズ。ちんちんと読んでいるけれど、しんしんと読む人もいるようです。
乱帙(らんちつ)…帙は書物を包んだ布のこと。書物が散らかる様。
一穂の青燈(いっすいのせいとう)…細く薄暗い灯
万古の心(ばんこのこころ)…古人の心
【大意】
雪の降る静かな夜に密かに本を読む姿が思い浮かばれます。読書というのは密かなものですね。
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以下は蛇足です。
感覚的に漢詩を訳そうと試みましたが
独善が強過ぎて大概、失敗です。
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雑文失礼致します。
詩人訳 「片付けられない」
(菅山茶 「冬夜書を讀む」翻案)
雪が降っちゃうんだもの
もう白なのか黒なのか
なんだか分からなくなっちゃって
しずしずと夜になります
夜に寄る辺ないわたくしは
身辺整理の最中です
でもさあ 本片付けてると
読んじゃうよね
電気仕舞っちゃったから
真っ暗だけど
懐中電灯点けちゃったりなんかして
片付けなんにも進まない
空っぽの部屋は
誰かの言葉が無性に沁みます