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生まれた時代が違えば生きていけない
時代が変わると人の生き方が変わりました。
時代によっては「生」が許されない人もいました。
時代によって変わる『生きる形』
戦国時代に〈僕〉はいない
僕みたいなグズは戦国時代では生きていけません。
職業の自由はなく、生まれ落ちた家の家業がそのまま仕事になります。
退職という選択肢もありません。定められた人生からの脱却は〈出家〉しかない時代です。
それでは50年前は?
高度経済成長期では〈僕〉は生きていけない
50年前の日本は高度経済成長の終盤にありました。
-1970年 大阪万国博覧会が開催され日本が盛り上がる
-1971年 ニクソン・ショックで金本位制の経済が転換期を迎える
-1979年 第二次オイルショックが起き高度成長は終わる
1970年台の日本は高度経済成長が終わり、安定経済へと移行する時期です。物質的な飢えをある程度満たしたものの、まだまだ貧富の差は激しい時代です。国民は皆が上を目指し、懸命に働いていました。
パワハラがまだ愛の鞭とされていた時代です。
うーん、この時代に生まれていたら、僕はまともに生きていけないでしょうね。南の島にでも逃避しているかも知れません。
20年前はどうでしょう。
個性が『認められはじめた』時代
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ギャルが登場したのはこの時代です。
着うた、フィーチャーフォン、青春パンク、この言葉が懐かしかったり聞いたことある世代は、僕とおなじ平成生まれですね。
個性を全面的に押し出したファッションで着飾る若者が出現し、自分たちで新たな文化や芸術を生み出す風潮がありました。
僕は1998年生まれですが、くそ田舎出身なので、マンバギャルはテレビの向こう側の話です。
もしこの時代に僕がうつ病になったりすれば、どうなんですかね。
大学やめたり、仕事を転々としたり、そういう生き方をする人もいたでしょうが「フリーター」はしばしば敬遠されていた、そんな記憶があります。
2025年は個性を『認めなければいけない』時代
〈個性的〉な見た目、〈ユニーク〉な性格、つまりは多様性を認める時代になりました。
みんな人の目を気にせず生きていこうよ。
好きに生きていいんだよ。
それが多様性の時代だから。
人と違うことに、他人がとやかく口を出すのは御法度です。
僕は個性的でユニークな自由人です。
いい時代ですよ。
なにしろ、大学を中退した、といえば「いいね、ユニークで」と肯定され。
仕事を辞めたと言えば「チャレンジ精神に溢れてるね」と肯定されます。
いや、肯定せざるを得ないんです。
個性を強要する時代に?
個性を認めない人が白い目で見られているだけ。
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カレーを手で食べる僕を決して注意してはいけません。
他人が主張する「個性」「多様」に違和感を感じても、それに口を挟むのはタブー。否定すれば、「君は多様性をなんと心得るか!」と切り捨て御免です。
まとめ
時代が変われば僕のような自由人(はぐれもの)は生きて行けません。
好き勝手できるのはこの時代(2025年)のおかげです。
自由人は2023年で、個性を発揮しきれず【こころ】がついに壊れました。
次回は僕が「甘えん坊」になってうつ病を和らげる手段を発見しはじめたことをお話しします。