「無駄をそぎ落とすのが芸術というものだ」とパブロ・ピカソは言った。初心者ほどキャラクターがどう感じているか、感じたことに伴う動作まで書いてしまう。すべての言葉はキャラクターの造型とプロットを進行するためにある。語るのではなく、見せるのだ。
スタイリッシュな長文は、脚本を良くする要素ではない。動詞に導かれた映像的な、動的で簡潔な文章こそが脚本の命。最小限の言葉で最大限の効果を狙う。だから優れた脚本の中には「目で見る詩」と呼ばれるものがある。
天候や自然現象は、作品の主題やキャラクターの感情を象徴させる道具になる。 視覚的な象徴は物語に力を与えるが、露骨に使うと失敗する。溶け込むように使うことができれば、読者の意識下に魔法をかけられる。