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大学は知的好奇心を刺激してくれる場所だ

大学に入学して半年が経った。
夏休み後の今の時期は中だるみしやすいそうで、周りは段々と授業のサボり方を身に着けている。

私はと言うと、夏休み前よりも真面目に勉強するようになった。
というか、今までで一番勉強を楽しいと思えるようになったし、もっと勉強したいという意欲も湧いてきている。
好きな分野を専門的に学べるという喜び、そして初めての私学ということで、施設の充実さや綺麗さに、驚きが止まらない。

今回は大学に半年通って感じた、大学の良さを自分なりに綴る。


良いところ①
授業の選択の自由度が高い

これは学部にもよるが、大学だと当たり前のことで特に驚きはないと思う。

高校までは多少の選択肢があっても、ほとんどが与えられた授業だった。
興味が無くても、やる気が無くても、とりあえず勉強しなければならなかった。
しかし大学では、卒業に最低限必要な単位数は設けられていても、それをクリアさえすれば自由に選択できる。1年間に履修できる科目数の上限はあるが、実質授業取り放題、バイキングのような状態だ。

単位数の最低条件が各分野で設けられているため、学部の専門分野以外にも一般教養として学ばなければならない。この点、「やらされている感」が若干残るが、私としては、強制されなければ興味を持たなかった分野に触れられるのでいいことだと思う。
文系だった私は、高1以来の生物学を選択している。
正直、理数科目は苦手なため、履修しなくても卒業できるのであれば絶対に履修してなかった。
しかし、文系で生物学初心者の学生に向けて、教授も工夫して授業を組み立てている。そのため、ほぼ基礎知識がない私でも、「楽しい」と思えた。
入学前のイメージでは、大学の授業は教授と学生の距離が遠いものだった。しかし、実際受けてみると、学生に分かりやすいように伝え方や教え方、全体の構成を教授がかなり工夫していた。(上から目線みたいになってしまい申し訳ない)
そのお陰もあり、大学で学びたいと思っていた分野以外の、一般教養で選択した授業もすべて興味を持って取り組めている。

いろいろな分野に触れられて、興味や学問の知識の幅が広がるのは、大学の良いところだ。


良いところ②
施設の開放性・綺麗さ

これは大学によってかなり差があるかもしれない。
しかし、比較的新しい校舎に通う私は、「学びたいことがなかったり、どちらの大学に通おうか悩んだりしている場合はキャンパスの印象で選ぶのもありだぞ」と高校生に伝えたい。

「キャンパスの印象」というのは何も新しさだけではない。
一日いても過ごしやすいキャンパス、色んな過ごし方ができるキャンパスであることも、毎日通う上では大切なことだ。

私は大学でお気に入りの場所がいくつかある。
1つ目は図書館だ。
勿論、本を沢山借りられる点も魅力的だ。今まで「読みたいけどなかなか売っていない、売っていても高い」と思っていた本が、図書館にはいくらでもあるし自由に読める。雑誌や論文も読めるから、大学生の特権として4年間使い倒したいと思っている。
しかし、それだけではない。図書館には自習室が併設いる。
広々とした机が用意され、静かな環境で集中できる。利用者が少ない分、座れないことは滅多にないし、パソコンを使えるスペースが別で用意されている分、読書するときはパソコンのカチカチ音を気にしなくてよい。

あと、学部生専用の部屋があり、そこもお気に入りだ。
こっちは適度な音があるため、グループで使う際や眠気防止に良い。
使える人が限られているため、図書館同様座れないことはない。
イスはオフィスにあるようなクッション性の高いものだし、専門分野の本がそろっているし、人が少なく隠れ家的な環境だし、心地が良い。

大学は、閉塞感が無く、一人で行動をしていても息苦しさがない。空きコマに何をしようか、自由に考えられる。また、オンラインと対面のどちらで参加してもよいハイフレックス授業も増えており、以前に比べて更に自由度が増していると思う。


良いところ③
課外活動の充実度

大学は何も授業を受けるだけの場所ではない。
他にも様々な経験を積めるよう、多種多様な活動がある。
サークルや部活動は定番だが、今回はあえてそれ以外に言及したい。

まず、大学内での国際交流だ。
語学力の向上のために、自費留学をしたり英会話教室に通ったりする人も多いと思うが、大学を活用すればそのような体験を無料で出来る。(勿論学費に含まれているが)
大学内には国際交流ができる部屋がある。留学生やネイティブの先生が集まる場所だ。ただ立ち寄るだけでも交流ができるし、毎日のように英会話レッスンが行われているため、それに毎回参加すれば、学外の英会話教室に通わなくても語学力を向上させられる。

次に、学校主催のイベントだ。
大学内で土日を中心に様々なイベント・講演会が開かれている。
外部の講師を招いての勉強会や、大学周辺の施設とコラボしたイベント、近隣大学の学生との交流、遠方でのボランティアなど、種類も様々だ。
学校外で講演会や勉強会に参加しようとすると、お金がかかるし怪しい団体ではないか疑ってしまう。
しかし、大学が主催しているものはそこら辺の心配は一切いらない。更に、大学が企画しているため、普段ではできない体験ができたり有名な方の講演を聞いたりできる。
こうした大学のイベントは学生の間であまり周知されていない。参加人数が少ないときもあるので、もっと魅力が伝わればいいなと思う。


おわりに

今回は私が感じた大学の良いところを3点取り上げた。
しかし、これらは誰にとっても良いところとは限らない。
1点目の授業の選択の自由度は、学びたいことが決まっている人にとっては最高だが、特にない人にとってはどうすれば良いのか分からず途方に暮れてしまう制度だ。
3点すべてに共通していることは、とにかく大学は自由な場所だということだ。
何を履修してもよい。空きコマをどう過ごしてもよい。授業によっては出席してもしなくてもよい。しかし、学びのサポートやコンテンツは豊富に取り揃えている。
このような環境だからこそ、学問を追求したい人にとっては、大学は知的好奇心を刺激し、深めてくれる最高の場所だ。
一方で、堕落したければいくらでも堕落できる場所でもある。

自分はどんな大学生活を送りたいのか、個人にすべては任されている。責任を取るのもすべて自分だ。
この環境の中で自分を持ち続けられる力が、大学生活で最も必要な力かもしれない。

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