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farmtory-lab:築地の水耕栽培

Farmtory-lab:築地では、シェアハウスの屋上空間を使い、DIYで水耕栽培にチャレンジしています。大まかに、一年中できコントロールしやすい室内水耕栽培と、比較的広い空間を使える屋外水耕栽培の2つです。現在の水耕栽培をどのような形で行っているのか、どのように作ったかなどを紹介します。

なぜ水耕栽培?

farmtoryでは、自分の食べる食料を自分で作ろうとしています。そのための野菜の栽培方法の一つとして水耕栽培を採用しています。特に、水耕栽培の下記のような利点に魅力を感じています。

・根の成長を阻害しないので成長が速く、密集して植えられるので狭い面積で効率的に栽培できる。縦の空間を使った栽培もしやすい。

・土を使わないので作物が汚れにくい、虫などが発生しにくい。

・育成の条件をコントールしやすく、比較的再現しやすい栽培ができる。

もちろんマイナス面もあり、根菜の栽培が難しい、栽培のための初期投資が土耕より高くなるといった点が挙げられます。ただ、都会の狭い空間で植物を育てる場合には、水耕栽培は非常に重要な選択肢です。

屋内水耕栽培

屋上に出るための階段の上という極小のスペースに棚を作り、栽培を行っています。窓越しの光とLEDを併用した、半人工光式です。


システム全体

養液にエアポンプで空気を送る、いわゆるブクブク式です。1つの箱にポットを5または8入れており、この2段で50株ほど栽培していることになります。

データ収集

今後より効率の良い栽培を行うために、各種のデータをセンサーで測定しています。現在、気温、水温、CO2の測定と、定点カメラでの撮影を行っています。ダッシュボードにアクセスすることで、遠隔からでも監視をすることが可能です。obnizとスマホカメラを利用しています。

養液など

ハイポニカの2液混合式をつかい、カルキ抜きした水道水に500倍希釈して使っています。

栽培の様子

収穫

一度目は旅行中に枯らしてしまいましたが、2度目の栽培ではガーデンレタスやルッコラ、クレソンなどを無事収穫できました。

現在の課題と今後

定量的に収穫を測ったり、収穫までの日数を計測することができていないため、記録をより詳細に行います。あわせて、環境条件計測し、さらにそれをコントロールすることで、より効率よくおいしいものを収穫できるように改良していこうとしています。

屋外水耕栽培

システム

システムは、室内のものと同様のブクブク式、エアレーションをせずそのまま浮かべてあるだけのもの、ポンプによって水を回転させたもの(根がポンプに絡まり途中で休止)の3方式で育てました。また、栽培するものが大型で養液の減少が大きいため、そしてコンテナを温度変化に対するバッファを大きくするために、より大きな66リットルのコンテナを利用しています。コンテナ数は4つです。こちらは現状データは取っていません。

栽培の様子

収穫

マイクロトマト、トマトについてはおそらく合計60個以上の収穫がありました。しかし、ゴーヤ、ヘチマ、バターナッツについては猛暑のため数個しか収穫ができず枯れてしまいました。

課題とこれから

真夏の屋上は大変暑くなるため、それに対する対策をたて、しっかり収穫ができるようになることが次回の目標です。また、まだスペース的に余裕があるため、規模を拡張し、より栽培数、収穫数を増やそうとしています。

作成や成長の様子

屋内水耕栽培

棚はDIYで、細かいパーツは市販品に加えはレーザーカッターや3Dプリントを利用して作っています。




屋外水耕栽培


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