「意外と大したことないじゃん」で始めるFab おしゃべり対談#05
今回は前回に続き、FABDAYを運営しているsatzzにsoが話を聞きました。後半は「新しいことの始め方、始めてもらい方」についてのお話です。イベントはものつくりのハローワールド、作る会はマグロをさばく会にするといい、などたのしくて知見のある話が続きます。
FABDAYで初めて3Dプリンターやレーザーカッター使った!という人も多い
so:アウトプットだすことにコミットするっていうのいい表現な~ちょっと自分の最近の活動でも、そういう視点がいるんじゃないかっておもってきた
satzz:お、そうなんですか
so:あとさ、かんたんなことでも、作るみたいなことからうまれてくるコミュニケーションの質がいいんじゃないかってことをおもうんだよね。〇〇だったらいいみたいな、ポジティブなチャンネルに人のあたまをいれられてそれをベースにコミュニケーションできるたすけあえたり、おしえあえたりして
いい関係になるなって
satzz:そうですね。あと、レーザーカッター興味あるとかDJ興味あるみたいな人の、最初の一歩をどう背中押してあげられるかなっていうのはときどき考えます最初10分だけさわるっておもったより大事で。
so:ほうほう
satzz:なんか最初の壁だとおもってたところで、意外に大したことないじゃんというところを乗り越えられれば、そのあとは一緒になんかやれる気がするんですよね
so:ああ。なるほどね。大したことないじゃんっていうの大事だよね
3Dプリンタについて。それができないwモデリングの壁があつくてw
satzz:(笑)まぁ、深みをめざすのはもちろん時間かかるんですけど、ちょっと箱出力したらモデリングやったよとは一応いえるわけで、その時点で、やってない人よりも前にすすんでるってのが大事かなと。そのあとはいろいろな人が教えてくれて、転がって進んでいくよ、みたいなのは割となんにでもあるなと。
so:ころがってすすむぱたーんとさ、どっからか自走しだすところあるでしょ。自分で調べるようになるみたいな
satzz:ああ。たしかに。
so:これはどうやるんじゃろな?みたいになる
satzz:難しいけど、自分の場合はイベント企画してみるってのが一つだったようにおもいますね。日付と場所とやることを決める
so:締め切り大事だよ。そうかもなー
satzz:はい。あと、見てくれる人。
so:おれもなんとなく、「機械工作部」っていう会つくっちゃったから
そこで来た人に案内できないとみたいなw
satzz:はい、それにちかいですねw
so:つまりさ、そういうことをする環境に自分をおきたいみたいなことだよねこれは
satzz:これってエンジニアのキャリアで考えても全くないわけではなくて、この技術100%は調べきれてないけどなんとかなりそうだから使います、みたいなのはあるんですよね
so:あー。そうだよね
satzz:なんかそうしないと進んでいかない
so:エンジニアはさ、ハローワールドするの大事にするじゃん。いまはなしててそれなのかなっておもったけど、なにもしていないのよりだいぶわかる、みたいな
satzz:あーそれですねたしかに。
so:やってみるとそういうことたくさんある。ただ、下地を整えるのも大事だよね。hello worldするとさ、「じゃあこれは?」っていって気になった関数いじってみたり、いきなり気になった関数をいじろうとすると辛いみたいな。おれはそういうことによくおちいってる気がしてきたw始める前の下地を整えるっていうその順番大事
satzz:まぁ100%わかってから使い始めるってことはないですしね。使い始めたら予想外の不具合があったとか
so:40%くらいのところのやつを、いきなりやるのもやんないほうがいいw最初にやったほうがいいことっていうのは確実に存在するwトラブルシューティングみたいに、基本をつぶしていくのはつらいw
satzz:まぁこれとこれとこれはできるな、じゃあ最悪使えるな、って感じかな
so:Fusion 360をつかったときにさ、機械工作部やってる人が操作していろいろおしえてくれたのみてなんとなくできそうだっておもってあとでやってみたんだよね、でも、すぐに躓くわけw右に動かすっていう機能あるよね?どうやんの???なにくりっく???みたいになってw
で、調べようにも用語もわからねーなーみたいになってぐぐったけっかまずやるチュートリアルみたいなpdfみつけてあたりまえだけどそれやったら、いろんな概念だったり、機能のまとまりだったりが書いあってできることだいぶ増えたwのと、なにができるかわかったw
satzz:それも大事なんですよねー自分もいま作曲ソフトでそれを感じてますね、このボタン何?どうしらべたらわかるの?みたいな
so:うんうん
satzz:結局チュートリアル最初から見るほうがはやいんですが、チュートリアルが最初よりはわかんねーってなってから見始めるほうがいい気がする
so:あ、たしかに。ってことはさ、まずさ、ちょっと興味あるに対して失敗しない場が用意されて少しすごいこと、自分がやりたいかは別としてこんなことできるのかーすごいみたいになってなんかやろうとしてできねーってなって、そんで基本に入るみたいな順番がいいのかな
satzz:それがいいのかな。興味を損なわないようにやるのと、ちゃんと基本やるのと、両方大事で、順番も大事
so:うんうん、そしたらさ、fab dayとかはさ、その人が作れるとかではなくて、なんか楽しそうなものを作るところに同席する会みたいな設計をしたらいいのかも
satzz:なるほど
so:今日このあと機械工作部なんだけど、機械工作部も。これつくるからちょっとこない?って
satzz:おお、そうなんすね
so:さそえるフック。ついさ、初めての人ができるようにみたいなことをかんがえちゃうんだけど、それに対して「飲み会です」っていいはることで一定の成功は得た。
satzz:ww
so:「ちょっと見てみたい」っていう気持ちできてもらうってすると、さそえる範囲が増える。
satzz:なるほど。それはあるかも
so:合コンをするよりさ、マグロをさばく会の方がいいみたいなことおもってたのねおれ。合コンですってなると異性の品定めみたいにならざるをえない圧力あるけれど、品定めされるのもし合うのも楽しくない。それより、具体的なイメージがあって、それで楽しさが担保される場があると安心して参加しやすいしはなしやすい。そうすると、成長の機会も得やすい
satzz:クラブとかもパリピでしょ?か音ヲタでしょ?という反応が大半で、いやちょっと音出すんで来ませんか、のほうがいいのかもっておもった
so:あー、DJ?ちょっと音出すんで、ごっこしてみません?とか
satzz:そうクラブとかDJというワードの固定観念がつよすぎる、そうそう
so:いわれたらいこうかなってなるわ
satzz:ですよねw
so:詳しい人が居てはなしについていけなかったらどうしようとか、すごいみんながのっていてその感じと自分がずれたらどうしよう、みたいな不安が音出すんできませんかっていう表現でだいぶ軽減する
satzz:Maker Faireとかそれに近いものを感じるんですよね
so:お、そうなんだ、おしえて
satzz:なんかみんなバラバラになにかやってる、シンセにしても、ほんとに音がひたすらなってて別に音楽じゃないけど、触ってみて意外にたのしい!みたいな
まぁ音楽じゃないってのは語弊があるか。どっちかというと、そういう「音出しました」のずっと先にクラブシーンがあって別のものじゃないんだよ、みたいなつながりがちらっと見えるのっていいなと
so:ああ、そうだね、なんか、完成されたものからみると本質と別の特徴に目がいってしまうというか
satzz:はい。そこまでのプロセスが隠されてしまっていて、とっつきにくいなって僕でもおもいますしね誰にきけばいいんだよ。的な
so:書道のさかなってあるでしょ。かなの先生がいて、場所をかしてるからときどきはなすんだけどね。よめないのよ、カナ
satzz:書道あまり詳しくないですが仮名の書道ですか
so:くずれてるやつ
satzz:草書体みたいなやつか
so:そうそう。で、よめないですねみたいなこといったんだけどさ。「読まなくていいんですよ、看板とかの文字もよめないやつあるでしょ。眺めてみてなんか感じる、それでいいんです」っていってて、ははーーーーっておもった
satzz:なるほどw
so:看板をどう書くのがただしいとかない。だから、看板の表現としてはなんらかの印象をあたえようとはしてる。で、文字っていうのはその1要素だよ、みたいなことだとおもうの。音楽もさ、そうなんだとおもうんだけども
楽しいが本質みたいな。まあ、なんでも楽しいが本質かもしれないけどもw
そのものの本質的な楽しみ、みたいなものに近づける場があるといいなとおもう
satzz:なるほど。音楽でももちろんいい音楽のランキングとかあるんですけど、それとはべつに、音作ったり出すの楽しいねってたちかえれる といいな。なんかついいい音楽を求めてしまうんですけど。
so:fab dayにそういうの組み合わせてできるといいっすね
satzz:そうですね。
so:なかなかいい話ができたきがしてきた
satzz:よかったです
so:ありがとうございます
satzz:ありがとうございました!
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