坂本龍一さん
今日はカナダのトロントに来た。前にトロントに来た時にアリーウォンというアジア系の女性のスタンドアップコメディアンがトロントでライブをやると聞いて、ニューヨークから飛行機で1時間半なので飛んできた。彼女のスタンドアップコメディは本当にエネルギーがあって個人的で人間的で面白い。ところで、このところ、坂本龍一さんのことを偶然思い出すことが多い。坂本さんは世界的に有名なアーティストでもあるけど、僕の大切な人の一人でもある。僕は今日本を離れニューヨークで活動してるんだけど、そのアメリカ行きのビザをとるには推薦人が必要で「私が彼を保証します」って手紙をアメリカに提出しないといけない。だからそれなりに有名であったり信用できる人でないといけない、その手紙を書いてくれたのが坂本さんだ。だから僕がいまニューヨークにいれるのは坂本さんのおかげでもある。そんな坂本さんをここ数日の間に何度も思い出した。たとえば、ニューヨークで最近できた友達のダニエルと言う黒人の男がいて、おれが英語の先生を探していると彼に伝えると「おれの友達が英語教えるのとても上手いよ」というのでどんな人か教えてもらったら、5年ほど前にニューヨークに行った時、坂本さんにご飯に連れてってもらった時に、紹介してもらった英語の先生だった。そしてその翌日、飛行機でトロントに来たらトロントの友人から「映画観ない?」って誘われて、なんの映画か聞いたら、坂本龍一さんのドキュメンタリー映画だと言われた。ちょうど、昨日坂本さんのこと思い出してたから、ぜひ行こうと行くことにした。そしてたまたまインスタに「あれから一年が過ぎた」と出てきたので、みたら坂本龍一さんが亡くなってちょうど一年の日だった。坂本さんと俺の思い出を人に話すことに少し抵抗と、僕にとっての坂本さんをたくさんの人に知って欲しいって気持ちで文字を消しては書き、これまでの下書きが溜まっていた。そして、僕はトロントでアリーウォンのショーを見てる時、やはり坂本さんとの話を書いてみようと思った、ふと思い出したんだ、坂本さんから当時、急に「アリーウォン知ってる?」みたいなラインが来て、めちゃくちゃおもしろいね、下品に見えて品があるね、みたいなことを言われた。あ、こう言うコメディもみてたんだなと思ったら可笑しくなってきて。前の下書きを訂正しながら少しづつ書いていこうと思う。
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