優しい流れに加わりたい
今日、歩いていたらホームレスの男性が通り過ぎる人たちに何か食べ物をくれ、と言っていた。黒人の二人組が彼の横を通り過ぎた後にパッと振り向き、そのホームレスの男性に「食べ物欲しいの?」と言って、持っていた袋に入った食べ物を彼にスッと渡した。またしばらく歩いてたらコンビニみたいなところから出てきた男が外で待っていたホームレスらしき男性に、お金を渡していた。流れから想像するに、お金を崩すために店に入ったような感じだった。これでいける?みたいな会話をしてた。1日に何回も見る、夜中、ホームレスが声をかけて20代前半ぐらいの犬の散歩をしてる女の子が、ホームレスにお金を渡したあと、なんか、話してた。大丈夫?食べれてる?みたいな会話のように聞こえた。俺もこの流れの中にいたいと思った、その連鎖の中に僕も加わりたいと思った。日本では、そう言う人がいたらだいたいが、無視をしてる。だから自分も無視をしても罪悪感がない、みんなと同じと言う。ニューヨークでは、無視をしてる人も多いかもしれないが、やってる人たちがたくさんいて、無視をした時に、少し心に罪悪感が沸く。でも結局、日本でも周りが無視してるから自分も無視するけど、みんなと同じでもそう言った行動って小さな罪悪感が、少しずつ、蓄積されて、自分がなりたくない人間に変わっていってるんでないかと思う。日本もアメリカも、まわりにあわせる、しかし、自分の心に嘘はつけない。嘘は必ず蓄積されていく。ぼくはこのニューヨークのこの優しい流れに加わりたいと思った。今日は夜から秋らしい寒さになってきた、好きなトレーナーを引っ張り出して秋の夜更けワインを飲みに行こう。