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大統領選翌日のNYのコメディアンのジョークを聞きに行った話


大統領選でトランプが勝った翌日の朝。ニューヨークの街は心臓が止まったかのように静かだった。同級生にニューヨークというやつがいたら「え、どうした!?なんかあった!?」て声をかけたくなるぐらい毎日明るいあのニューヨークが、声もかけづらいぐらい落ち込んでるのがわかった。近所に住んでる友達もニューヨークに何年も住んでるけどこんなにしずかなニューヨークは初めてだと言ってた。

いつものカフェにコーヒーを飲みに行ったらいつもの元気で明るい黒人の女性の店員さんの「How are you?」がふたまわりぐらい小さい、ジムに行ったらいつものマッチョが、いつもあげれてるダンベルをあげれていなかったような気がする。まあ、それぐらい沈んでいた。

そんな話をシカゴの友達に話したらオバマが大統領になった時は皆んな大喜びでシカゴの街は空気に色があったって言ってた。そんな時、友達からジャーナリストの金平茂紀さんが、村本さんの連絡先を知りたがってると、金平さんは、二度ほどライブにもきてくれてて、今回大統領選の取材でニューヨークにきたらしく、すぐに僕の連絡先を彼に伝えた、連絡をとったら、やはりトランプが勝ったことで彼は落ち込んでいて、せっかくならコメディでも、見せようと。

こんな時こそ、コメディアンが思ってることを代弁してくれて、それを聞きにお客さんたちはコメディクラブに集まってるんじゃないかと彼にコメディみません?って誘ったら「何だか気落ちしていまして。村本さんのチカラわざに耐えられるかな。場所教えてください。」って返事がきた。

僕は「いや、僕のライブではなく、ニューヨークの1番のコメディクラブ コメディセラーです」と彼に伝えた。しかししばらくしてよく考えたら「誰が力技コメディアンやねん!失礼な、金平め!」と思った。

とにかくアメリカはサタデーナイトライブや、レイトショーという番組がテレビのゴールデンタイムであって、そこではトランプのことをジョークにするから、きっと選挙の後のコメディセラーのコメディアンたちは、いまのニューヨークの人たちのモヤモヤを晴らしてくれるだろうと、彼らを誘った。

ニューヨークで最近、友達になったNHKでドキュメンタリー番組を作ってる宮本さんと宮本さんの友達の鈴木邦夫さんの「愛国者に気をつけろ」などのドキュメンタリーを作ってる、なかむらまゆさんという監督もくることになり、4人でニューヨークでいちばんのコメディクラブコメディセラーに行った。

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村本大輔のNEWYORK日記

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