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応急手当(日常的なけが編)
こんばんは、今回は日常的に起こるけが(突き指、捻挫、打撲、切り傷
など)の応急手当の仕方についてお話しします。
(手順)
1.けがの部位と種類、程度を確認する。
(部位によって手当の方法が変わったり、痛み、出血、腫れの様子、
手足の動き具合についても手当の仕方が変わるので同時に
確認します。)
2.けがをした状況や痛みについて傷病者に尋ねる。
この時に痛みが激しい時、意識が朦朧(もうろう)としている時、
顔色が青白い時は、すぐに医療機関に運ぶようにする。
(出血している場合)
通常はガーゼなどを押しあてますが、ない時はタオルやハンカチなどを
使い、「直接圧迫止血法」によって出血を抑えます。
(直接圧迫止血法をするときの注意点)
・砂などの異物が傷口についていても、こすらない。
(傷口が悪化するから。)
・素手で血液を触らない。
(感染症になるリスクがあるから。)
もし触ってしまったら、すぐに水で洗う。
・手袋やビニール袋を使って血液を触らないようにする。
![](https://assets.st-note.com/img/1722866869925-ldUliMiBUg.jpg)
(骨折が疑われる場合)
その部位を動かさないようにするためにストッキングや本、板、棒など身近なもので固定する必要がある。
(山道ならば添え木など、また近くに何もない場合は、傷病者の片方の足を固定し、両足をハンカチやタオルなどで結ぶ。)
これらの手当は、痛みを和らげるだけでなく、内出血や腫れを抑え、
けがをした部位や周囲の腱(けん)・血管・神経などの保護にも
役立ちます。
捻挫や打撲の手当は「RICE処置」を行います。
(RICE処置「ライス処置」とは)
Rest:安静にする
Ice:冷やす
Compression:圧迫する
Elevation:挙上(心臓より高くする)
☟
これらの単語の頭文字を取って名付けられました。
![](https://assets.st-note.com/img/1722867049145-RV1RdeQFxh.png?width=1200)
覚えておくと便利です。
また、上級救命講習の筆記試験でもたまに出題されます。
(RICE処置を調べたら、PRICES処置やPORICE処置っていうのも出てきたのですが、どれがいいんですか?)
検索すると、RICE処置以外にPRICES処置「プライシス処置」とPORICE処置「ポリス処置」というものが出てくると思います。
これは、RICE処置に追加で単語を加えているだけで、正直RICE処置をすれば良いです。
ちなみに
PRICE処置のPは、Protect(保護)Sは、Support(固定)です。
PORICE処置のPは、protection(保護)
OLは、OL:Optimal Loading(至適負荷)です。
PORICE処置は、急性期のけがを手当てするとき使います。
(最後に)
次回は、「止血法」についてお話しします。
本日も読んでいただきありがとうございました。