「けが」について知識を深める⑤
こんにちは、今回は「感電」、「落雷」、「低体温症」について
解説します。
(感電とは)
体に電気が通って起こる電気傷害のこと。
「電撃傷」(でんげきしょう)ともいいます。
高圧線などの高い電圧に接触すると、外傷を負ったり、やけどをしたりします。
電流が体に流れると、意識がなくなったり、けいれんを起こしたりします。
(手当の仕方)
心停止の場合は、一次救命を行います。
その際、二次災害が起こらないように注意してください。
感電による傷は冷やした後、タオルや布で覆い、119番通報をします。
※「漏電」という単語を聞いたことがあると思いますが、
感電とは違います。
雨の日に配線がむき出しのコンセントに接触した時に体に電気が
流れるような状態を指します。
(落雷とは)
雷が落ちることです。
「雷撃傷」(らいげきしょう)ともいいます。
木の下に避難すると落雷に遭う危険性が高くなります。
※ゴロゴロと音がしたときは頭上の雲が電気を持っている状態なので、
いつ落ちてもおかしくない状況だと示しています。
傷病者は感電(高電圧の事故)と同じように意識がなくなり、外傷、やけどを負います。
また、一時的に手足のしびれや心臓が止まることもあります。
(手当の仕方)
心停止の場合は、一次救命を行います。
119番通報をします。
やけどや外傷に対してはそれぞれの応急手当をします。
※「やけど」(熱傷)に関する記事はコチラから
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家の中は安全ですが、電線や電話線から屋内に侵入し、火災が起こる危険性があります。
コンセントに繋がった電化製品を壁から1m以上離したり、コンセントを外したりしておくと安全です。
(追記)
東京スカイツリーは避雷針の役割をしているため、落雷の頻度を下げ、
地面へと電流を逃がすことで建物などへの被害を防いでいます。
(低体温症)
体全体が低い温度に長い時間さらされ、全身が冷えること。
最悪の場合、「凍死」することがあります。
また手、足、鼻、耳のように露出していて、血液循環が悪いところが
長時間冷えると「凍傷」になります。
「水温約5℃の冷たい川で溺れてしまい、救助に15分~20分ほどかかってしまい、低体温症になってしまい、危険な状態になった。」
「冬の山岳地帯で遭難し、発見されるも凍死していた。」
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みたいな事故が毎年起きています。
肉体的な疲労と重なり、生命の危機にかかわります。
(手当の仕方)
・温かいところに傷病者を移し、着替えさせる。
(風の当たらないところが良い)
・山小屋に風呂があればぬるま湯に入れる。
・意識があれば、糖分の入った飲み物を与える。
(最後に)
次回は「生き物に刺された、噛まれた時のけが」について解説します。
本日も読んでいただきありがとうございました。
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