「けが」について知識を深める③
こんにちは、今回も「けが」について解説します。
(お腹のけが)
交通事故、圧迫、転落、スポーツ事故などで起こることが多いです。
腹壁が破れたり、多くの臓器(胃、腸、肝臓、すい臓、脾臓、腎臓)に
損傷を受けたりします。
外傷がなくても、内出血で血圧が低下したり、腹膜炎や破裂による出血などの命にかかわる危険なけがもあります。
(手・指のけが)
手には様々な動脈や静脈、毛細血管が張り巡らされており、
出血を伴うけがをすれば、回復が遅くなります。
ちょっとした衝撃でも骨折する場合があります。
(災害時)
「頭を守りましょう」と言われて、手の甲を上にするのが普通ですが、
【手のひらを上にしたりするのは絶対にやめましょう。】
(手当のしかた)
傷口にガーゼを当てて、包帯法を行います。
または、三角巾で吊るやり方もあります。
※近いうちに分かりやすく解説します。
(指を切断してしまった場合)
止血をした後、医療機関に搬送する。
(とげが刺さった場合)
・皮膚を消毒し、とげ抜きでつまんで引き抜き、慌てずに全て取り出す。
・爪の間の場合は、爪を短くしてから取り出す。
(釣り針が刺さった場合)
傷口が小さくても深くまで刺さっていることが多く、返しが付いているので
糸を切って、抜かずに病院に行く。
※餌が付いていると感染症のリスクが高くなる。
(目のけが)
「目の中に薬品が入った」「目の中に何かが刺さった」などが起こる。
(目の中に何かが刺さった場合)
抜こうとせず、目にガーゼを当てて軽く包帯を巻きます。
(目の中に薬品が入った場合)
できるだけ早く大量の水で洗い流します。
「目が開かない」「物が二重に見える」「左右の見え方が違う」などの
場合は、神経が傷ついていることがある。
(歯のけが)
衝突や転倒の際に強くぶつけてしまうと歯が折れてしまう
または欠けてしまうことがあります。
【抜けた歯は、牛乳に入れてできるだけ早く歯医者に持っていけば、治すことができます。】
その時に絶対に歯の付け根は持っていけません。
また、洗浄してはいけません。
(最悪の場合)
歯が折れた・欠けた場合は、痛みは少ないです。
しかし、歯髄に達している場合は激痛を伴います。
(なぜ牛乳に入れるの?)
「歯根膜(しこんまく)」という細胞が死んでしまうことを防ぐから。
☟
抜けた歯の根っこの周辺にある「歯根膜」という細胞が生きていることが必要です。
この歯根膜は乾燥すると死んでしまうため、生理食塩水の成分に似た牛乳に漬けて、細胞が死んでしまうことを防ぎます。
(最後に)
次回も「けが」について引き続きお話しします。
※内容は熱傷(やけど)です。
本日も読んでいただきありがとうございました。
(追記)