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「けが」について知識を深める⑥
こんにちは、今回は「生き物に刺された、噛まれた時のけが」について
解説します。
(咬創とは)
動物に噛まれた傷のことを「咬創」(こうそう)と言います。
イヌやネコ、ヘビなどが主なもの。
傷の周りに唾液が付着していると感染症にかかる場合があります。
必ず医師の診療を受けてください。
(手当の仕方)
1.石鹸を使って水でよく洗う
2.ガーゼを当てて包帯をする
(イヌによるけが)
歯が鋭いので、噛まれてしまうと深い傷や裂き傷「裂創」(れっそう)が
できることがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1725439931890-d8KOUYtWqa.jpg)
日本では、狂犬病の危険性はありませんが、他の国でイヌに噛まれると狂犬病になることがあるので、医療機関に行く必要があります。
※狂犬病ワクチンを打たない人がいるので日本でも狂犬病のリスクが
あります。
![](https://assets.st-note.com/img/1725439955072-L7MGoz5Q8t.png?width=1200)
(狂犬病って何?)
狂犬病ウイルスに感染したイヌやそのほかの動物
(ネコ、キツネ、オオカミ、スカンク)に咬かまれることで
引き起こされる病気のこと。
一度発症すると救命は極めて難しいといわれている。
![](https://assets.st-note.com/img/1725440022750-MMk526ciEo.jpg)
(ネコによるけが)
ネコによってひっかかれたり、噛まれたりした場合、数日で傷口周辺が赤紫色になり、リンパ節の痛みや腫れ、発熱が出るようになります。
☟
「猫ひっかき病」とも言い、ネコノミからネコ、人に感染する感染症で、
夏~初冬に発生します。
![](https://assets.st-note.com/img/1725440089892-dc0iRh1NjT.jpg)
※リンパ節が腫れたり、発熱したりすることは他の病気でもみられますが、
発熱が続く場合は医師の診療を受けてください。
(ヘビによるけが)
有毒のヘビ(マムシ、ハブ)に噛まれると傷口が腫れ、痛みが起こり、最悪の場合は死亡する危険性があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1725440352816-KiXX0lRkk7.jpg)
※ヤマカガシに噛まれると、歯茎や内臓から出血します。
また、毒液が目に入ると失明することがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1725440380401-KQmwHICpmX.jpg)
(手当の仕方)
・絶対に安静にする。(走らないようにする)
・毒液が目に入った場合、すぐに水で流す。
・脱水症状になる可能性があるので水分を与える。
・傷口から毒を吸い出すことはしない。
・吸引装置で毒液は回収できないので、必ず医療機関に搬送する。
(ハチに刺された場合)
スズメバチやアシナガバチに刺された場合、痛みと腫れが起こり、
「アナフィラキシーショック」が起こります。
最悪の場合、呼吸停止を起こして死亡することがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1725440446989-L6NHwZVxSu.png)
※「アナフィラキシーショック」に関する記事はコチラから
☟
(手当の仕方)
・針が残っている場合は、根本から毛抜きで抜く
(針をつかむと毒がさらに流れる場合があるので、必ず道具を使う)
・医師の診療を受けるように伝える
(蚊に刺された場合)
蚊が媒介する感染症(デング熱)には注意する必要があります。
デング熱の症状に突然の発熱、頭痛、目の充血などがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1725440669204-AxIW8QC4ER.png?width=1200)
(手当の仕方)
・脱水症状にならないように水分補給をする
・必ず医師の診療を受けるように伝える
※蚊の活動期間は春~秋で、服装に注意し、
虫よけをすると蚊に刺されにくくなります。
(最後に)
次回は、「生物、植物によるけが」と「頸のけが」について解説します。
本日も読んでいただきありがとうございました。