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ワークショップデザイナーをめざす理由

先日、青山学院大学のワークショップデザイナー(WSD)育成プログラムを修了した。ワークショップデザイナーとして何を学んだのかをnoteに記録しておこうと思う。手始めに、WSDを受講する前の1年前(2023年12月頃)に書いた作文を公開してみる。

■ワークショップデザイナーを目指す理由

私がワークショップデザイナー(WSD)をめざす理由は、「自分が住む地域社会を豊かにするため」である。WSDと地域社会の豊かさが、どのように関係するのかを以下に述べる。

地域社会を豊かにしたいと考えるようになったのは、5年前に子が産まれてからだ。子育てをする中で、家族と暮らす日常を豊かにしたいと思うようになった。それと同時に地域社会の豊かさについて考えるようになった。日常の豊かさは、社会の豊かさの中に在るものだからである。

地域社会を豊かにするために、従来は主にお金をかけた価値創造が行われてきた。しかしそのようなプロセスはもう立ち行かなくなってきている。東京のような都会を目指した「ないものねだり」から、「あるもの探し」への価値観の方向転換が必要である。属性の異なる人たちが出会うことを出発点に「あるもの探し」をしながら、「あるもの同士の掛け合せ」を経て、価値創造が立ち上がっていくというプロセスが重要である。私はWSDとなって、このプロセスをファシリテートしていきたい。

この価値創造プロセスを行うため、既に取組みを始めている。それは、属性の異なる人たちが出会い、会話をする場の創造である。具体的には、「多摩区100人カイギ」という地域イベントの定期開催や、一般社団法人の市民団体のメンバーとのまちづくり活動である。このような場づくりは、「あるもの探し」を行うための出発点となる。実際に活動を通して、まちの人が出会い、お互いの話に耳を傾け合う機会が生まれている。今後は私がWSDとしてのスキルを身につけ、次のステップである「あるもの同士の掛け合せ」を行っていく。例えば、同じ地域に住む人たちが繋がって、好きなことをベースにした企画を実現したり、地域資源で地域課題を解決したり、といったことを行っていく。このような活動には、場づくり・ワークショップの技術が欠かせず、今後学び続けていく必要性を感じている。

以上がWSDをめざす理由である。ただし、私がWSDとなってその力を地域で発揮することがゴールではない。より重要なのは、私以外にもWSDとして活躍できる人が地域に増えて、場づくりが広がっていくことである。そのためにも、まずは私自身がWSDとなり、まちの仲間たちに技術を伝授しつつ、力を合わせて自分たちが住む地域社会を豊かにしていきたい。

2023年12月頃

■そして今
この作文は、私がいま開催している哲学カフェ(哲学対話)も、クラファンのサポートもまだ知らない状態で書いたものだ。WSDを学ぶ2023年秋より前の段階までに、割とやりたいことができていたことに驚いた。お互いの話に耳を傾け合う場は哲学カフェで実現できたし、あるもの同士の組み合わせによる価値創造は、クラファンのサポートで実現できている。WSDの受講よりも前に活動が動き出したことで、WSDでの学びがより深いものになった。


では、WSDで私は一体何を学んだのか。これから少しずつ書いていこうと思う。

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