歴史を感じる街だった。
13世紀にモンゴル民族が建てた元朝で大都となり、その後に明清帝国でも都が置かれた場所。近代化以降も首都であり続けた。
大きな公園には古い建築が残っているし、胡同という近世の建築が今も市民の居住に使われている(なんといまだに1000街区以上残っている!(*1) )。
明清時代からの都市計画を引き継いだ、街路の広さと整然さ、美しい街路樹がとても心地よかった。
こうした道路計画ができるのは、平原が広がっているためだ。市街地の北西には山が広がっていて、その山々から平野に入るところに万里の長城が位置する。南や東にはそのまま平原が広がっていて天津や张家口という都市につながっている。
リンク先の地図で分かる通り、北京の道路計画は6重になる環状幹線道路と、縦横に伸びる普通の道路がベースになっている。環状道路は大部分が無料で、首都高にあたるような交通はなかった。平日の渋滞はひどかったな。
ちなみに、北京では地下鉄も発達しているのだけれども、シェアサイクルでの移動もとても便利だった。(日本だとどうしてもこうはならない。道は狭くて、坂が多く、自転車レーンがない。)
今回の旅行では北京の公園をたくさん訪れた。颐和园・圆明园・龙潭公园・景山公园・天坛公园・オリンピック公園。
都市公園はかなり大きな面積規模で市街地のあちこちにある。それぞれが少額だが有料で、とても綺麗に整備されていた。
夕方には人で賑わっていて、イメージする中国の公園の通りだった。
踊っている女性の集団もいるし、卓球コートがあったり、凧を上げていたり、ランニングしていたり。日本より圧倒的にレクリエーション少ないだろうので、こうやってみんな余暇を過ごしているのだろうか。
それぞれの公園で近世以前の建築が楽しめるのも、素晴らしかった。さすが歴史の街の北京。
Zaha Hadid Architects設計の大兴机场やオリンピック公園の現代建築も見たけれど、歴史と緑が調和した公園と居住区がより印象的な街だったなぁ