傷つきやすい人間が、弱い人間ではない。
私は人よりも傷つきやすい。
信じたい人から中傷されたり、裏切られたり、
頑張ったことが上手くいかなかったりすると、泣いてしまう。
でも、そんな自分を変えたくはないと思っていた。
傷ついたからといって諦めることはしないし、
仕返しに意地悪したりしないし、
傷つきやすい人間が弱い人間というわけではないと思っているから。
痛みが分かることで言葉に気を使えるし、
悲しんでいる人に優しい言葉をかけてあげられる。
だから、傷ついたとしも、
一瞬の痛みに耐えればいいだけだからとそれほど気にかけずにいた。
でも、知らぬうちに傷が大きくなっていったみたいで、
水が溢れ出しそうなグラスのようにギリギリになっていて、
ある出来事が起きて、一気に水が溢れ出してしまった。
そのとき、
私はこれまでこのままでいいと思っていたけど、
心を限界まで追い詰めてしまっていたんだと気づいた。
心が敏感なのは悪いことじゃないし、変えたくなればそのままでいいけど、
傷ついてしまう全てのことを真面目に受け止めるんじゃなくて、
受け止めなくてもいいことは流せる自分にならなくてはいけないと思った。
冷静に物事を客観視できる、動じない心が欲しい。
そういう意味で、強い自分になりたいと思った。
痛みの分かる強い人間は、他人をも救えるほどの強い人間になれると信じて。