音楽理論「重箱の隅」第12話「マイナーキーの正体その七」
こんにちは。ベーシストの村井俊夫です。
音楽理論の端っこのほうにある、ふとした事柄、でも割と大事なこと…重箱の隅を楊枝でつつくような記事を書き連ねています。
よろしくお願いいたします。
引き続き「マイナーキーの正体」。その七です。
前回までのあらすじ
マイナーキーダイアトニックコード各面々の機能を整理しました。同じコードでも平行長調内とは異なる顔が見えてきました。
今回は、マイナーキーダイアトニックコードが実際にどのような進行を作るのか、実例をあげてみましょう。
◇ポップスにおいては次のような例です。
ポップスは「聴きやすさ」もひとつのポイントなので、平行長調(Cメジャーキー)と共通の顔ぶれが多くなります。
◇ジャズにおいては、メロディックマイナースケールの要素が、ジャズらしい色彩感に一役かっています。
◇クラシックはボトム(アンサンブルの最下音)に旋律的な要素を持たせるため、転回形(分数コード)が多くなります。
これらのコード進行が「マイナーキーと呼ぶにやぶさかでない」ものです。
では「つき詰めるとマイナーキーとは」という結論の前に、次回はメロディーの音階について少し考えてみましょう。
つづきます。
おあとがよろしいようで。
お読み頂き、ありがとうございます。
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