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道重さゆみの功績と今後の紅白出場女性グループの活躍について

中居正広とフジテレビに注目が集まる中、道重さゆみの芸能界引退が発表されました。

道重さゆみは田中れいな、亀井絵里らとともに2003年1月に6期メンバーとしてモーニング娘。に加入。12年5月には8代目リーダーに就任し、14年11月26日の横浜アリーナ公演でモーニング娘。を卒業しました。在籍日数4329日は卒業当時歴代最長とのこと。

道重さゆみがどんな人物かは自分が説明するよりも、芸能ライターの斉藤貴志さんの言葉が分かりやすいと思ったので、ヤフーの記事から引用させて頂きます。
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“道重さゆみさんはモーニング娘。時代、当時のアイドルで異例の自ら「私は可愛い」と憚らないナルシストキャラで、バラエティで活躍しました。後に語ってたのは、AKB48ブームの中で「モーニング娘。ってまだあるの?」などと言われ、グループを知ってもらいたい想いがあったと。
自らリーダーに就いてからは、全盛期を超える5作連続オリコン1位など、再び上昇気流に乗りました。
「芸能界に興味はなく、ただモーニング娘。に入りたかった」とも語ってた道重さん。卒業後は2年半の活動休止を経て復帰しました。強迫性障害のことはわかりませんが、ソロ活動はマイペースでできると思われただけに、観る側として引退は残念ではあります。
グループ時代から取材でもイメージと裏腹な真面目さを感じましたが、責任感の裏返しの面もあるのかもしれません。夏まで最後の活動を楽しんで、とにかく幸せな人生を送ってほしいと願わずにいられません。”

道重さゆみが加入した2003年は紅白でもモーニング娘。の勢いがまだ強い時期でした。しかし翌年の2004年以降からは他のハロプロメンバーやユニットとの抱き合わせ企画での紅白出場となります。

・2004年 W(辻希美と加護亜依のユニット)との合体企画で
『2004年 愛・涙・キッス 紅白スペシャル』

・2005年 松浦亜弥、DEF.DIVAとの合体企画で
『気がつけば好きすぎて♪盛り上がって♪LOVEマシーン!』

・2006年 GAM(松浦亜弥と藤本美貴のユニット)との合体企画で
『Thanks! 歩いてる 2006 Ambitious バージョン』

・2007年 Berryz工房、℃-uteとの合体企画で
『Special LOVE Mix~幸せの平成20周年 Ver.~』

そして2008年の紅白で遂にモーニング娘。の出場は途絶えてしまいました。この頃メディアは「ハロプロ勢全員落選」と報じましたが、当時ハロプロメンバーだった里田まいは、「羞恥心 with Pabo」として、フジテレビの番組「ヘキサゴン」のメンバーらと共に紅白に出場しています。

2008年以降の紅白にはハロプロ勢の代わりに女性グループとして、Perfume、AKB48はじめとした48グループ、坂道グループ、ももいろクローバーZ、E-girls、少女時代、KARAなど沢山の女性グループが出場するようになります。「アイドル戦国時代」とも呼ばれていた時代に道重さゆみはモーニング娘。の8代目リーダーとして活動していたんですね。

それまでのアイドルグループの歴史だと、紅白に出なくなった=もうオワコンみたいな風潮でした。未だにそう思って見てる人も多いはず。でもモーニング娘。含むハロプロ勢は女性アイドルグループとしては初の紅白の向こう側の境地に辿り着きました。それは全体の神格化です。ハロプロはAKBでもトップアイドルだった指原莉乃や柏木由紀をはじめ沢山の後輩アイドルや多くの有名人から尊敬される存在となりました。紅白に出ていない間も更なる高みを目指して進化していったのです。

自分が紅白の途中からだんだんとモーニング娘。に興味を失い、PerfumeやAKBやももクロやK-POPらにどんどん魅了されていた2012年。現在でも時々口ずさんでしまうぐらい中毒性のあるヒットチューンをモーニング娘。はリリースしました。それが「One・Two・Three」です。それまでの正直オワコンだと思っていたモーニング娘。への評価が一変した楽曲です。

グループとしてのパフォーマンスの進化と共に道重さゆみはバラエティ番組など沢山のメディアにも露出していました。ほぼ同じ頃Berryz工房の嗣永桃子通称ももちも道重さゆみと似たテイストのキャラでブレイクしていました。そんなももちがリーダーを務めていたBuono!の「初恋サイダー」のパフォーマンスを初めて観た時の衝撃も大きかったです。その時からBuono!のメンバーの鈴木愛理のことが好きになりました。

今後も紅白不出場以降もハロプロが大きな存在感を放つようになった偉大なるメンバーの一人として道重さゆみの功績は語り継がれるでしょうが、正直そこには世代間での温度差があるかもしれませんね。実際Z世代より1つ上のY世代でもモーニング娘。の評価は真っ二つで、黄金期で止まっている人とそれ以降も続いてる人ではアイドルの見方も雲泥の差がありますからね。道重さゆみに対してもタレントと見るかアイドルとして見るかの違いもあるでしょう。

でもやっぱり紅白出場したアイドルグループには紅白不出場以降も活躍して欲しいと切に願いますし、むしろ紅白はあくまで通過点で、紅白に出なくなってからが本当の勝負だと思います。紅白はあくまで多くの人に知ってもらう場なので、それはお笑い賞レースのファイナリストになれなくてもメチャクチャ面白い漫才やコントやピン芸をしている人達と一緒なのです。

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