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皿を心配するママと傷を心配してくれた子ども

皿洗いは割と嫌いじゃない家事の一つ

食洗機を使うけれど

朝は食器が少ないし

食洗機に入らないものも

まあまああるので

それなりにやる機会はありますよね

気がついたら手荒れがひどく

40にもなったので

そろそろお肌のケアもしっかりと考えなきゃなぁと

顔のシミもホクロも毛穴のケアも

美容クリニック行ってみるか

とか

ぼんやり思いながら皿洗いをしていたのです

ガシャン

久しぶりにやってしまいました

まあまあ登場回数の多い

大きめのお皿を割ってしまいました

指先に痛みを感じ見てみると

小指がサクッと切れておりました

白い洗剤の泡の中から

血が滲みます

何事がと歩み寄るママ

大丈夫?

そんな言葉を期待していたわけではないんです

決して

期待していたわけではないんです

投げかけられた言葉は

「うわー(最悪)、何やってんのー」
「どいて、子どもが怪我するから」
破片を片付けるママ

ゴメンナサイ

流れる気まずい空気。。。

確かに割ってしまった私

悪いです

ぼんやりしてたかもしれません

それはわたしワルイデス

ゴメンナサイ

期待してたわけではないんです

でも

心配してくれなかったことが

まっさきに

やってしまったことを責め立てられたかのようなことが

なんだか

とても

ツラカッタデス

そんなときに

こどもが

「大丈夫??」

歩み寄ってきてくれたのです

指には血が滲み

目には涙がじんわり…

ありがとう

ありがとうね

パパお皿割っちゃった

いまママがお掃除してくれてるから

あっちには行っちゃダメだよ

じんわり滲み出た涙は

頬をつたい床にポトリと落ちたのでした

「ティッシュ持ってきてあげる」

ありがとう

ありがとう

我が子よ

絆創膏なしで生活できるようになったけれど

それによって

まだ治りきらない傷が見えるように

傷を見るたびに

なんだか複雑な気持ちになるので

また今日から絆創膏貼ることにしました

子どもは知らないうちに

いろんなことを覚えてきて
いろんなことを考えていて
いろんなことを言ってくる
時には教えてくれ
またある時は気づかせてくれる

正直で
真っ直ぐで
偽りがなく
こんなにへなちょこワンオペパパなのに
なんでちゃんと成長してるんだろう

ママがいる時に
ママは2倍頑張ってくれているのかな
そのおかげなのかな

そう思って
ママ
ごめん
心配してくれなかったことに
なにかを
求めてしまっていた自分が
なんとも惨めに感じるのでした


早く治るといいな

40にもなると回復力も衰えて

治りが遅くなる

早く治るといいな

そしたら

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