2020.3.14 整体と、先輩の謎の嗅覚にまつわる思い出の話
月曜日、週が明けて初営業日だというのに脚が張って仕方なかった。席を立つたびに太ももを叩いて血流を促すが焼け石に水。いつもこうだ。仕事が続くと、立ち仕事だろうと座り仕事だろうとひたすら腰から下が張る。2ヶ月弱の仕事をしない時期を経て、久しぶりに身体に負荷がかかったのを実感する。
いつもの電話番号を繋ぐ。ここ5年、身体がしんどくなったら通う整体がある。切り札の出番だ。
マッサージの嗅覚があった先輩
今から遡ること7年前、僕は一寸変わった先輩の下で働いていた。彼は職場の近くの腕が間違いないマッサージ師の存在を嗅ぎ取る謎の能力に長けていいた。
当時の職場があった腕の抜群に良いマッサージ店を教えてもらった。こういうマッサージ店は1分100円の相場を切ればまぁ安い、それより上振れればちょっと値段張ったな、と思うような感じだと僕は捉えているのだけれど、そのマッサージ店は東京日本橋の一等地にあって60分2,980円。ほんまかいなと思ったら身体の凝り固まった部分をバチバチと当ててくる。本当に不思議だった。その場所にはマッサージ店が無くなってすでに数年経つが、今も前を通るたびに思い出す。
困ったのはその半年後、会社のオフィスが港区虎ノ門に移転することになったことだ。比較的近いとはいえ、仕事の途中を抜けて身体のメンテナンスをするにも銀座線で4駅はちょっと遠い。それからその先輩のマッサージ店探索は始まった。毎週、水曜だか木曜になると夕方になると先輩はオフィスを抜け出す。僕が後輩と仕事を進めていると先輩が帰ってきて、今日のお店の感想を聞く。
なんたって場所は新橋だ。あまり詳しくないが、マッサージ店と言ってもいろいろなタイプのお店があると言われる界隈。あるお店では、何もなくお会計まで言ったと思ったら、カタコトの日本語でびっくりすることを言われたお店もあったとか。
また他の店から帰ってきた先輩の第一声が「あのねー、うどんになった気分だった」だった事もあった。そういうときに限って、先輩に「もうちょっと詳しく教えて下さいよ」と言っても「まぁ行ったらわかるよ」しか言わない。そういうことならと足を運んでみると、よくある施術ベッドの上ではなく、広い床の上で反動をつけながら身体を伸ばしてゆくのだけれど、なんというか、片方の肩が床に着いたと思ったら、丸めた背中でゴロンと少し転がって、反対側の肩だけが床につくような動きの激しさの中で、凝ってる場所に施術師の体重がかかって身体をほぐす。なるほど、臼の上でこねまくって大きな丸い形になった小麦粉の塊を、キッチン台の上に押し当てて練り込みまくる工程だ。これはテレビで観たこともある。幸い、このあと麺棒で平らに延ばされて中華包丁で細切りにされることはなかった。
さて、そんな先輩がある日、「ついに良い店見つけたんですけど行ってみます?」と教えてくれたのが、いま通っている新橋の整体だ。3度の転職を経ても、しんどいときには新橋に寄ってから帰宅する。
身体の不思議にひたすら唸らされる整体
過去に診てもらっていた先生も含めて、このお店の人はとにかく身体のことを知っているなぁ!という印象。最初に診てもらっていた先生が、60分の施術が終わった後「すいません、ここの腰の奥の筋肉の凝りまでは取れなかったです…」って言ってきて、いや奥とかあるんか、と思ったのが最初のびっくり。
今見てもらってる先生には2~3年くらいお世話になっていると思うのだけど、特に最近は通っていて毎回自分の身体について新たなことを教えてくれるから面白い。東京の平地で生活している人が凝りやすい筋肉、身体の左右のバランス差、身体のツボからみる現状…。とにかくここに通った後しばらくはかなり脚の動きがいいし、血が流れている感覚がする。
2ヶ月ほど前にやってしまった左肩を打撲して以来、可動域がかなり狭くなっていたのだけど、今週の治療で一気に動くようになったからまたびっくり。肩周りの骨を繋ぐ筋肉が凝り固まっているので、その箇所を押さえながら動かせる範囲で動かすといいんだって。
そんな私のオススメの整体、めっちゃバズったら困るけど、もし良いところないかなーという方がいらっしゃったら足を運んでみることをおすすめします。
そんな今週でした。ではまた。
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