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北欧旅行記⑤: オスロ編 & まとめ
北欧旅行記①〜④はこちら:
2週間近くに及んだ北欧旅行もいよいよクライマックスです。
ここまでフィンランド、スウェーデンと行ったわけですが、最後の最後にノルウェーに行きました。
オスロにあるとある場所を目指して…。
11/13(水): オスロへ
ストックホルムをかなり堪能した我々でしたが、まだまだ旅は終わりません。
残り2日にも関わらず隣国ノルウェーを目指すべく、ガムラスタンからアーランダ空港へと向かいました。
この日は、来た際に利用しなかったArlanda Expressを利用してアーランダ空港へと向かいました。20分くらいで着いたのであっという間でしたね。
そしてアーランダ空港からオスロ空港まで飛行機に乗ること1時間ほど。
到着してまず霧の深さに驚きました。
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オスロ市内へ向かう電車に乗るために空港内の駅に降り立ってもこの濃霧。
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オスロ市内までは電車で20分ほどでしたが、やはり市内も霧が深い。
個人的にはあのTaakeの出身国ということで、この霧に歓迎されたのは逆に嬉しかったりしました。
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ちなみに霧はノルウェー語で「Tåke」
さて、遂にノルウェーはオスロへとやって来たわけですが、我々の帰国予定は翌日14日(木)のフライトで、尚且つヘルシンキ・ヴァンター国際空港発の便でした。
つまり、翌日にはオスロからヘルシンキへと移動する必要があり、オスロで過ごす時間はもう丸1日も無いどころか半日も無いという状態。
しかしながら我々がオスロへと降り立った理由、それはあの伝説のレコード屋Helvete (現Neseblod Records)に行くためでした。それだけのために行きました。
ということで、オスロ大聖堂や王宮に行ったわけでも、フィヨルドの大自然を堪能したわけでも、ムンク美術館を見たわけでも無いので、オスロ観光としては何の参考にもならない記事となっております。
ですので、「ムンクの叫び」は日本で個人的に見たことあるものの、ノルウェーについては他の国以上に再度訪れる必要があるなと感じています…。
Helvete (現Neseblod Records)へ
オスロ中央駅の近くに取っていた宿に荷物を置いた我々は、早速Helveteへと向かいました。徒歩20分くらいで着いたと思います。
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ブラックメタルという音楽ジャンルを愛好する人であれば誰しもがご存知かと思うHelveteですが、このレコード屋は元々Euronymousこと故Øystein Aarsethが開業したお店で、初期ノルウェイジャン・ブラックメタルシーンの中心地となった伝説的な場所です。
Euronymousや彼のバンドMayhemに纏わる様々な悪名高い逸話はここでは省きますが、このHelveteはブラックメタル愛好家であれば一度は訪れたいであろう言わば聖地のような場所です。
かくいう筆者も、あまりブラックメタルのイメージは無いかもしれませんが勿論昔から聴いているサブジャンルであり、今回訪れることが出来たのは非常に貴重な機会だったと思います。
気になる店内はと言うと、これはもう圧巻で、大量の在庫もさることながら、天井が高いこともあって、ブラックメタルを始めとした様々なグッズが展示されており、半ば資料館も兼ねているような形でした。
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手前にはレジ、レコードコーナー、Tシャツコーナー、そして地下へ繋がる階段がありました。
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というかBurzumの物が置いてあるのは大丈夫なんですかね…?
ちなみにこちらNeseblod Recordsは残念ながら今年4月に火事に見舞われていましたが、私が訪れた時はそれを感じさせないくらい原状回復されていました。
店内に展示されていた物が全て失われなかったのは不幸中の幸いといったところでしょうか。
さて、Helveteといえばやはり「例の地下室」でしょう。
店内入ってすぐ右に地下へ繋がる階段があったので、地下へと降りてみることにしました。
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地下にもCDやレコード、Tシャツが置いてあり、1階含めてこの店で気合い入れてしっかりdigると一体どれだけ時間が必要になるんだろうかと考えさせられましたが、地下1階に降りて右手に行くと「あの空間」へと繋がる扉が。
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ここから右手に進むとあの地下室へと行けます。
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(あとMercyful Fateの名盤2ndのイラストも)
奥へ進むと、Mayhemのロゴがデカく描かれたバックドロップや写真などが置かれている小部屋に出ました。
ここから更に奥と進むと、「例の地下室」です。
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まずOld Funeralのロゴが目に入ると思います。そう、あのVarg VikernesやAbbathが一時在籍していたデスメタルバンドですね。
その下にはXerasiaのロゴが。後にThou Shalt Sufferへと改名するバンドです。つまりEmperorのIhsahnやSamothが最初にやっていたデスメタルバンドです。
そして一番上のThyabhorrentはVoとしてOccultusが在籍していたバンド。OccultusはEuronymousと共にHelveteを開業したうちの1人。
あとDisgrace (FIN)も出ていたようですね。
当時のノルウェーのアンダーグラウンドシーンも始めはデスメタル中心だったことがよく分かるフライヤーだと思います。
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ドイツのHoly Mosesを始めとして、スウェーデンのNifelheimや Watainがでていたみたいですね。
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そしてお待ちかね「あの地下室」です。
壁に書かれた「BLACK METAL」の文字を見た瞬間、遂に来てしまったと感じました。
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見ての通りVenomの『Black Metal』のフラッグもありました。
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MayhemのロンTを着て行って大正解でした。
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パッと思い付くところだとアメリカのAngelcorpseが1stでこの絵の一部を用いています。
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ここを訪れた人が思い思いのことを書いていましたね。
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というわけで完全に観光地と化していたこの地下室ですが、ブラックメタルの歴史を肌で感じることが出来て私も妻も大満足でした。
結局店内には1時間以上いたでしょうか、本当はもっとゆっくりCD等見たかったですが、何点か買い物をしてお店を後にしました。
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あとはEnslavedのTaakeのCD(どちらも2nd)、あとはHelveteとNeseblod Recordsのピンバッジを購入。
ブラックメタルだけにしようかと思いましたがMorbid Angelのロゴピンバッジも買いました。
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ちなみにお店のレジにいたお姉さんは優しい方でした。
というわけでHelvete (Neseblod Records)を堪能した我々でしたが、一旦宿まで歩いて帰った後は、もはや観光らしい観光ができる時間では無かったので、とりあえず夕食へ行くことにしました。
The Salmon
北欧での最後の晩餐として選んだレストランは、宿から徒歩で20分ほどの場所にあった「The Salmon」でした。
北欧といえばサーモン(?)、フィンランドやスウェーデンでもサーモンを食べる機会はありましたが、最後を締め括るのはサーモンにしようということでサーモン専門店を選びました。
味の方はというと言わずもがな美味で、ヘルシンキの「Café Engel」で残念ながら飲めなかったサーモンスープを始めとして、寿司も想像以上に美味でした。
我々日本人からすると、海外のこの手の「寿司」って本場たる我々の寿司とは似て非なるものというイメージがあると思います(筆者だけ?)。
とはいえ北欧では「寿司」自体はそれなりにポピュラーなようで、どの国でも「寿司屋」を目にしました。
そしてこの「The Salmon」でもメニューに「寿司」があったんですが、「握り」や「巻き」など種類が分かれており、「握り」は一貫1,000円くらいでちょっと高過ぎると感じたため「巻き」を注文しましたが、これがめちゃくちゃ美味かったです。
マグロでいうところの大トロのごとく、サーモンの刺身が口の中でとろけて、絶品でしたね。美味しさのあまり思わず唸ってしまいました。
「握り」があの値段したのも納得ですね。せっかくなら食べれば良かったですw
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更にはお箸も付いてきて、久々に握った箸の使いやすさには感動しました。やはり日本人たるもの箸なんですよね…。
というわけでサーモン尽くしで満足した私達でしたが、帰りも来た道を歩きながら北欧最後の夜の雰囲気を味わいつつ、宿へと戻りました。
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あと出歩いている人も少なかったです。
11/14(木)〜11/15(金): 帰国
長かった北欧の旅も、遂に最終日。
とはいえ14日はオスロからヘルシンキに移動した上、更にまた14時間近いフライトが待っていたので、気持ち的にはまだまだ先が長いように感じました。
というわけでまずはオスロ中央駅からオスロ空港へと移動し、ヘルシンキへ。
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ブラックメタルっぽさを僅かに感じ…ないことにしておきましょうw
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ヘルシンキに戻ってきたのは昼過ぎでしたが(ちなみにフィンランドはスウェーデンやノルウェーと時差が1時間あります)、ここから日本への便まで4時間も待たなくてはならなかったので、ご飯を食べたりお土産を買ったりして時間を潰していたところ…ここで最後の最後に軽いハプニングが発生。
というのも、搭乗時間ギリギリになって日本へと向かう飛行機のゲートへ向かおうとしたところ、そもそもまだ出国のゲートを通っていないことに気付き、大急ぎで出国ゲートへ。
出国手続きはすぐ済んだものの、更にそこから日本行きの便のゲートまで結構距離があったので、思わず2人して走ってしまいました。
ヘルシンキ空港は旅の序盤にロヴァニエミへ行った際に利用したこともあってすっかり慣れていたつもりだったんですが、「国内線」のエリアがこじんまりとしていたことに油断し、実はもっと広かったことを完全に失念していたことが原因でした…。
まぁ走ったおかげで搭乗時間には普通に間に合いはしましたが、皆さん出国の際は余裕を持って「国際線」のエリアに行くようにしましょう。
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フィンランドもなんだかんだ2日くらいしか滞在しなかったのでまた行きたいですね。
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行きと同じく帰りの飛行機でもハリーポッターを鑑賞した筆者ですが(行き帰り合わせて「不死鳥の騎士団」まで見てしまった)、またもや大して眠れずに結構しんどいフライトとなりました。
14時間程のフライトの後、成田空港に到着。
北欧と比べると当然温かくて日本に帰ってきたことを実感すると共に、無事に帰国できたことに安心しましたね。勿論北欧には名残惜しさしか無かったですが、それも帰ってくる場所があってこそです。
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おわりに: 北欧旅行まとめ
というわけで5回に分けて書いた北欧旅行記でしたが、いかがだったでしょうか。
多くがメタルに関する内容で、しかも長いので需要は低いかと思いますが、かなり濃かった2週間を書き記すことが出来たと思います。
他にも色々書くことはありますが、まぁこのくらいがちょうど良いでしょうw
筆者は約7年振りの海外旅行でしたが、北欧はどこへ行っても英語が通じる上に、治安も非常に良好だったため正直かなり過ごしやすかったですね。
新婚旅行ということで妻と2週間近く旅したわけですが、喧嘩することもなく、楽しく旅行することが出来たと思います。
旅のハイライトはやっぱりDismemberだったかなと思いますが、フィンランドのサンタ村や、House of Metal Festivalで観たその他のバンド達、ストックホルムの王宮、Entombed Cross、そしてオスロのHelvete等、旅の思い出はたくさんありますね。
北欧は基本カード社会ということもあって現地では全然気にせずお金を使ってしまい、これを書いてる時点で筆者のお財布事情は結構ひっ迫していたりするんですが(笑)、まぁここから立て直せば良いだけですし、むしろそれだけ満足できたので良しとしましょう。
特にHouse of Metalの所で強調していたと思いますが、本当に北欧の人達は良い人達ばかりで、そういった点も非常にプラスだったと思います。
彼らは傾向として基本的に感情が顔に出ない感じな気がするんですが、冷たいということは全く無くて、誇張抜きでフレンドリーな人達ばかりでした。
(運が良かっただけかもしれませんが)我々日本人に対して差別的だと感じたことも一度も無かったです。
むしろ、極東の地からはるばる来てくれた我々に対して親切にしてくれた方々ばかりだったので、感謝の気持ちでいっぱいですね。
もしまた北欧に行く機会があれば、オーロラやフィヨルドなどもっと自然にスポットを当てたいですね。
あとはオスロをリベンジしたり、スウェーデンのイエテボリも訪れてみたりしたいです。今回色々回りましたが、まだまだ足りないのは明白でしょう。
最後に、私が北欧で買ったメタルの品々をまとめて撮った写真を貼って今回の旅行記を締めさせてもらおうと思います。
総じて長い記事でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
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勿論ですが、身内等に向けてのお土産(チョコなど)も買って帰りました。
それではまた次の記事でお会いしましょう。