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這ってでもお湯につかりたかった
昨年の夏も蒸し暑く
過ごし辛かった
夏の終わりころ免疫力が低下してしまい
口内炎をおこし
そのうえ治療してあるはずの歯が
炎症を起こし化膿してしまった
近所の歯科医の先生が休日診療をして下さったが
体調をなかなか戻せず
一週間寝込んでしまった
首都圏にいる息子が帰省する数日前に
やっと起き上がることが出来た
帰省した息子の様子がなんとなく不自然だった
落ち着きが無いのだ
「実は」と話し出したのは
職場に退職届を出し有給消化中だという
次の勤め先は決まっているのかと夫が聞くと
言葉を濁し言いよどむ
夫がいない場所でぽつりぽつりと
話してくれたことをまとめると
自分の夢を追いかけたくなったのだろう
このままで良いのか
昔の若者の「自分探し」だ
実は昨年の帰省のとき
阿寒湖~温根湯温泉~網走湖~十勝川温泉
息子の「道東青春巡礼の旅」に
弟の三男と付き合うつもりだったのだ
予定していた旅行を取止めて
疲れ切って這ってでも温泉に入りたい母と
自分探しをする兄と
それをぬるく見守る弟で
支笏湖温泉の水の謌へと
一泊の温泉旅行へと出た
客室露天風呂付の部屋だったので
這って入った温泉
そうなのだ
三泊か四泊で旅行する予算だったので
もしや夫も参加となったときのため
一番広い部屋を予約できた
ダイニングルーム
それに続くリビング
奥にあるのがマッサージチェアー
息子たちが寝たベットルーム
鼾がうるさいと隔離された和室
この湯舟に何度も入った
大浴場に入りに行く気力が無かったので
客室露天万歳!!
noteやブログに画像を貼るつもりもなかったので
あまり楽しみな画像が無くてごめんね
夕食:前菜盛り合わせ
水の謌のビュッフェはテーマに沿っているらしい
野菜が多くてとってもヘルシー
今までビュッフェやバイキングが苦手な私だが
こちらでは
三食ビュッフェでも大丈夫
メインディッシュが選べて運ばれてくるからか
会場が広すぎず
品数も多すぎず
全てが美味しいからだとおもう
バイキング料理を前にしたときの
食べる前から「敗北感」がない
自分でも不思議なのだが
食べる前からいつもは「敗北感」を感じるのだ
列に並び気忙しいからだろうか
夕食を食べながら
食後ロビーでマシュマロを焼きながら
三人でぽつりぽつりと話をした
ロビーに鎮座しているミミズクの置物
その向こう側にバーがある
バーは黒革のソファー立派なソファーがある
たしか水の謌限定カクテルをいただいたような記憶が
客室の温泉に入って
このマッサージチェアーに座り
食べて飲んでそれだけだった
結局息子は転職をせず
今も勤め人をしながら自分探しをしている
子どもたちが小さかった頃
もう二十年近く前のことだけれど
阿寒の鶴雅ホテルに立ち寄ったことを思い出した
あのときもビュッフェ料理で
子どもたちにが喜んでいたっけ
色々と美味しい料理があったのに
あのホテルで食べたエビフライのことを
鮮明に覚えている
ふわっとサクッとして
ビュッフェやバイキングで
あれだけ美味しいエビフライに出会えたことはない