ドラえもんとキッザニア
キッザニアに行ってきた。
ふと考えると、
キッザニアは興味深すぎる。
なくなる仕事の博物館だ。
キッザニアでは100種類以上の「お仕事」が体験できる。
本物そっくりのユニフォームを着る仕事もある。
宅配便とか飛行機のCAやガソリンスタンドや消防士や。
本物をつくる仕事もある。
ハンバーガー、ピザ、ソフトクリーム。
30分ほど働いたら、給料をもらう。
キッゾ、という通貨で、
キッザニアの中にある(つまりスポンサー)銀行が発行している。
その「お金」で、キッザニアの中のモノを買うことができるし、
サービスをうけることもできる。
お客さんの満足度は95%で、
(web siteによる。逆に、満足しなかった5%って
どんなところに不満があったんだろうと考えさせられる)
体験者の感想(web siteより)
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初めてのキッザニアで、働く対価でモノがもらえるという社会の根本を少し理解した息子。また、人と一緒に仕事をする分業を少し理解した息子。
私がある日、遅く帰ってくると「パパのお仕事、りゅー君もお手伝いできるかなぁ?」と、手伝えば早く帰れると思ったのか、こどもながらの気遣いに、その日は嬉しくもあり、少し心配させたことが申し訳なくなりました。
またある日、帰宅すると息子がキッゾを出してきて、「パパの分も働いたから、明日はお仕事早く帰れる?」と言ってくれたのです。思わず私は息子を抱きしめ、「ありがとう」といい、翌日は仕事を休み、一緒に動物園にいくことにしました。
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2013年オックスフォード大学は、この10年で、47%の仕事が自動化され、
そうなる確率は90%以上だ、と発表して、人々の心胆を寒からしめた。
ざっくりいうと、
キッザニアで遊びながら学んでいる子どもたちが大学生になり、
就活をする頃になると、
キッザニアの中の仕事の半分が、なくなっている。
おそろしい。
キッザニアはなくなる仕事の博物館だ。
でも、キッザニアが意味のないことをしているわけじゃない。
オトナになって働くとき、
すでになくなっている仕事を実体験していることになる。
たとえば、宅配便の会社に勤めるとすると、
「あ〜、これって昔は自分で運転して、自分で配ってたんだよなあ」
ということが、想像ではなく、実体験として思い返すことができる。
とはいえ、博物館に甘んじているわけではない。
次の出店の企画に携わっている月尾嘉男先生によれば、
「10年後の仕事を、いま体験できるようなキッザニアを準備している」
と。
これもまた興味深い。
ドラえもんか?
10年後の仕事を、いま体験できる。
これって、オトナのためのキッザニアなんじゃないか?