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市民が主役!久慈市議会広報の工夫

久慈市議会の議会広報紙は、
「かだる(=一緒に何かをする」と「かだる(=語る)」で「かだってタイムズ」。
表紙をめくると「かだって✕かだって」、
市民と議員の対話企画で、久慈市内のいろんな団体、
音楽サークルや高校の生徒会などが登場する。

めくると市民。まずは市民。
というところが、「まずは議会」の釜石の市議会だよりとは大きな違い。

というか、釜石の場合は「次も議会」「その次も議会」「ずっと議会」「最後まで議会」。
議会中心である。
議会中心でも議会が何をやっているか、何を決めたのか、ということを紙面いっぱいに満載できる。議会の活動を伝える、という広報紙の意義は達成されている。

一方、「かだってタイムズ」は市民中心。

その「かだって✕かだって」にでてくるみなさんが、
表紙の主人公でもある。
表紙と巻頭記事が連動している。
読んでみよう、という工夫がここにある。

さらには、記事にも表紙にも取り上げられた人たちは、
「見たよ」と家族や親戚や友人たち、隣近所の人たちから声をかけられる。
声をかけられた人も声をかけた人も気持ちがいい。
「かだってタイムズ」に好印象を持つ。
もしかするとファンになってくれるかもしれない。

ファンになったら、次の号も手にとってみる。
それまで市の政治とか議会とかに関心がなかった人たちが、
市の政治や議会とかに関心を持ってくれるようになる。

登場人物が高校生、中学生、小学生の場合は、
その親たちも議会報を手に取ってくれる。
「うちの子を見て見てみて」と、口コミで広めてくれる。

「かだってタイムズ」は、「市民と議会を結ぶ情報誌」だ。

みなさんの街の議会広報紙はどうだろう。
手に取りたくなる、読みたくなる工夫はあるだろうか。