パラレル(並行)からクロスオーバー(立体交差)へ
いくつか同時に仕事をする「複業」のことを「パラレルキャリア」と呼んでいた。
これはピーター・ドラッカーが名付けたもので、
フルタイムの仕事をしながら、引退後のことを考えて、
副業をしたり、地域ボランティアをしたり、NPOで活動したり。
そもそもこうした悠々自適な生活は、ピーター・ドラッカーがこれを唱えた1980年代、
つまり人生80年世代のことで、
人生100年世代の現在は、引退後のことを考えて複業しているわけじゃない。
いまを充実させるために、そしてその充実を長持ちさせるために、
いろんなチャレンジとか学びとかをし続けながら、
仕事と生活をしていく。
それはすでにパラレル(並行)ではなく、
「クロスオーバー」(立体交差)キャリアと呼ぶそうだ。
キャリアとは仕事のことだけじゃなく、
人生の構成要素そのもの。
『100年学習時代 はじめての「学習学」的生き方入門』 本間正人 BOW&PARTNERS 2024年