ふるさとへ帰る最終に乗れる人は急ぎましょう、と
東京での日帰り仕事の帰り道。
新花巻駅を降りたら、乗り換えの釜石線が運休。
花巻あたりで線状降水帯による大雨の影響だとか。
釜石は、ほぼ雨は降ってないそうだ。
乗ろうとしていたのは21:02発の最終列車。
新花巻駅に着いたのは20:32。
あと30分じゃ、とても復旧しないだろうな、
と絶望していたら、
「振替輸送のバスを出す」
すでにバスは待機しているから、
釜石までの乗車券を買って急いで乗ってくれ、と。
土曜日の日帰り往復だから、
ホリデーパスという、割引のキップを持っていた。
ラッキー!
バスに乗り込んだら、わたしの支援者のF先生が乗ってて、
わたしに気がついて手招きしてくれた。
F先生のとなりに座り、1時間半ほど、じっくりとお話できた。
普通なら、忙しいF先生を1時間半も拘束するなんてあり得ない。
F先生が途中の最寄り駅で降りるとき、
雨が降ってきた。
先生、傘を持っていない。
わたし、いつもバッグにいれている折りたたみ傘がある。
小さくて古い折りたたみ傘だが、
迷わず先生に使ってもらうよう手渡した。
F先生から、感謝された。
小さくて古い折りたたみ傘は、
息子の琳(りん)が小学生のときに使っていたものだった。
母親似のクリクリっとした目でかわいらしかったころの息子が助けてくれた。
ありがとう。