「困難な問題」と「複雑な問題」
パタゴニア日本支社の前支社長の辻井隆行さんが、
「困難な問題」と「複雑な問題」との違い、
について問いを出した。
「困難な問題」と「複雑な問題」はどう違うのか。
辻井さんはこんなメタファーで説明した。
困難な問題は、たとえばジグゾーパズル。
最初は全体像が見えなくて、小さなパズルのピースの山の前で呆然としてしまうけれども、
根気よくやっていけば、困難な問題も克服できる(ことがある)。
一方「複雑な問題」は、ルービックキューブ。
(わたしにはまったく手も足も出ない)
苦労して一つの面はそろえたんだけど、
ほかの面をつくりあげるためには、いったんそろった面もくずさないといけない。
あっちこっち、そろえながらくずしながら、整えていく。
いまわたしたちが直面しているのは、「複雑な問題」だ。
コロナとオリンピック。
いろんな利害関係が錯綜しているのに、
オリンピックの面を頑としてくずそうとしなかった。
いやいや、一年延期したり無観客にしたり、
いろいろ調整したじゃないか、というかもしれない。
だけど、仮にそれが面をくずすことに入るとしたら、
そこだけでは不十分だった。
もっとがちゃがちゃと回さないといけなかった。
アタマを使って、手を動かして、
正しいありかたを探さなければならかった。
しょせんは玩具だ。
必ず答えはある。
答えを出せないプレーヤーは、
答えを導き出せそうなプレーヤーと交代すればいい。
(神奈川県立舞岡高校で、生徒たちとパタゴニアと大隈塾とで「舞岡塾」というリーダーシップ夏期講座をやっています。3日間の昨日は中日。今年で4回目になります)