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無駄なことはあっても無意味なことはひとつもなかった
東京から釜石へ、大隈塾の2人が来てくれた。
釜石高校で「Kamaishiコンパス」の「きっかけさん」として。
Kamaishiコンパスとは……
高校生のみなさんが、釜石市内外で活躍するさまざまな経験・経歴を持つ社会人と触れ合うことで、新しい発見を得たり、明日からの意識や行動が変わるきっかけになれば……という思いで始まったプロジェクトです。
プログラムは対面で、少人数形式の対話セッションを中心に行います。
出身地、学生時代に学んだこと、将来を決めたターニングポイントも、それぞれに経験が異なる社会人のみなさんとの交流や出会いに、「これからの進路選択やヒントやきっかけがたくさんあるよ良いな」。そんな気持ちを込めて、社会人講師のみなさんをKamaishiコンパスでは「きっかけさん」と呼んでいます。
NTTデータの片岡慎さんは、
「情報は常にバイアスがかかっている。自分で考え、判断しよう」
仕事の特性から「きっかけ」を。
三井農林の林田健さんは、
「いまは過去の選択の積み重ね。自分の選択は自分にしかできない」
自分の大学進学、就職活動から「きっかけ」を、
高校1年生たちにプレゼンテーションしていた。
フリーアナウンサーで、釜石を応援する「ちあ釜」のリーダー葛巻舞香さんは、
「無駄だったと思うことはたくさんあった。でも、無意味なことはひとつもなかった」
という安室奈美恵の言葉を紹介してくれた。
大人が本気で人生を語ると、
子どもたちにはちゃんと伝わるんだな、
という発見があった。
わたしにとっても、なにかの「きっかけ」になった気がする。