授業でサンドイッチをつくって食べた
昨日の大隈塾では、サンドイッチをつくって食べた。
5限で歌手兼農家、半農半歌手のYaeさんから、
「農」と「音楽」、つまり、
生きる原点の「食べる」ことと「感じる」こと、
ということを学んだ。
Yaeさんたちは、ほぼ自給自足できている。
コメ、野菜、肉はイノシシだけど、狩猟でまかなってる。
水は井戸水。
さすがに電気は買っているけれども、
そのうちソーラーシェアリングするかもしれない。
ビールもつくってる。
そして、Yaeさんは歌ってる。
すごく豊かだ。
授業中、受講生たちのグループダイアログで、
サークルでバンドやってる受講生しんちゃんが、
「音楽で食べていくのは大変だ」
ということを縷々しゃべっていたら、
半ジャズボーカリスト半学生のあやなが、
「Yaeさんは生活のために歌ってんじゃないと思う。
食べるものは自分でつくっているし、
自然がそこにあるから、
お腹がすいたりモヤモヤしたら、
自分たちが住んでるところで解決できる。
歌ってるのはただ、歌うのが好きなだけだからだと思うなあ」
しんちゃんもほかのメンバーも
「そうだよなあ」
といっていた。
わたしたちはパンをつくっているわけじゃないし、
ハムもチーズも買ってきたもの。
だからダメなんじゃなく、
都市で生活をするっていうのは、こういうこと。
日本の食料自給率は、38%。
6割を輸入に頼っている。
東京の自給率は1%。
だから、何か非常事態があったら、
人々は食料を求めてスーパーに殺到してしまう。
殺到されたスーパーは、カップラーメンからなくなっていく。
いい悪いをいってるんじゃなく、
それが都会の生活だ。
Yaeさんの講義のあと、サンドイッチをみんなでつくって、
みんなで食べてみた。
材料は買ってきたものだけど、
それをつかって、
自分が食べるものを、自分でつくって食べた。
食べることは、生きることだ。
食べることを、まったく他人任せにしていいんだろうか、
ということを、意識して欲しかった。
Yaeさんの講義の中で、
森の中にいると、自分自身が自然の一部だと感じられる、
という話があった。
その自然を、わたしたちは次の世代に残せるのか。
残すのであれば、少しは自然と関わっていかなければならない。
一年365日のうち、何日かは自然の中にいなくてはいけない。
大隈塾のゼミでは毎年、
Yaeさんのいる鴨川自然王国で、田植えをして稲刈りをして、
自分たちでつくったコメを、自分たちで食べる。
田植えするときの、ぬるっとした感触を足の裏で感じる。
稲刈りするときの、乾いた稲の匂い、
刃物で刈り取るときの感触。
大隈塾は、五感、しなやかな感性を大事にしている。
昨日の5限はYaeさんからの講義で、
6限は、サンドイッチをつくって食べて、
しなやかな感性を育んでみた。