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ゼミも春学期を修了しました

すごくオーラを放っているわけでもなく、
テキパキとした動作で対応するわけでもなく、
ハキハキとした言葉づかいをするわけでもなく、
がんばってる感を見せているわけでもなく、
でもなんか、この人がいてくれるから安心できている、
ふとそういう気がする人がいるとすれば、
大隈塾ゼミのTA(Teaching Assistant)のニッシーはそんな学生だ。

大隈塾は、100人の講義と20人のゼミの2つあって、
講義を1年とり終わったら、ゼミを履修する。
ゼミは、一人ひとりプレゼンテーションをすることがメイン。

ニッシーは講義の学期末の感想文で、
「すごく変わった。積極的になれなかったこれまでの自分とは別人に」
のように熱めに書いてきたので、講義中に観察をしていたら、
なるほどにこやかにグループワークをしている。

「ゼミでTAやってみない?」
と声をかけた。

いいんですか?

みたいに引き受けてくれた。
TAは、授業計画と運営、当日のゼミではファシリテーションもやるので、
とても忙しい。

ゼミは、大学に登校して教室でゼミに参加する学生と、
自宅などにいてリモートで参加する学生がいるハイブリッド型授業で、
4月5月はただでさえ慣れないファシリテーションなのに、
ハイブリッド型でしかも、ただ同時に発信すればいいのではなく、
オンラインの学生たちに疎外感とか置いてかれ感とか、
「誰ひとり取り残さないゼミ」
を<目指す>のではなく、<あたり前>にする、
ので、その苦労は並大抵のことではなかっただろう。

でもそれを一人で抱え込むのではなく、
ゼミ生たちもニッシーをフォローして、
そのフォローを上手に受け入れて、
6月7月も乗り越えて、無事に任期を終了した。

今日7月20日は『千と千尋の神隠し』の上映から20年だそうだ。
2001年7月20日に、公開初日を迎えている。

主人公千尋は、普通の少女の設定。魔女でもなく族長の娘でもない。
作中の濃いキャラの中で、異彩も放たない。
次々と困難を乗り越え、ゴールに辿り着く。

ニッシーは千尋のような存在だったかもしれない。